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米海兵隊が新たな分隊共通光学照準器(SCO)にトリジコン社のVCOGを選定 総額6400万ドル

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米海兵隊が新たな分隊共通光学照準器(SCO)にトリジコン社のVCOGを選定 総額6400万ドル
Photo from U.S. Marines Systems Command

海兵隊システム司令部(MCSC)は、現行のRCO(小銃戦闘用照準器)、ACOGに代わる新たな分隊共通光学照準器(SCO)として、トリジコン社のVCOGを選定したと発表した。19000個を総額6400万ドル(約69億円)で調達する。

VCOGは1-8x28mm、可変倍率・ファーストフォーカルプレーンの光学照準器で、昨今カービンに搭載されることが多くなってきたLPVO(低・可変倍率光学照準器)のカテゴリに入る。

米海兵隊が新たな分隊共通光学照準器(SCO)にトリジコン社のVCOGを選定 総額6400万ドル
Photo from Trijicon


現行のACOG(4x32mm)は「テロとの戦い」初期に、小銃の有効射程を大幅に伸ばすことに成功したが、VCOGではさらに可変倍率によって近距離から遠距離まで、あらゆる距離の射撃に対応できるようになった。また、より高い倍率を採用することで、敵味方の判別やIED(即席爆弾)の観察がより容易になる。

参考記事:
元SEALs隊員が考える「低倍率スコープ」の利点を紹介する動画 - ミリブロNews
7075-T6アルミニウム製のボディと一体型マウントの採用で非常に剛健な上に、66フィート(約20メートル)までの防水機能を備える。レティクルの輝度は11段階に設定でき、アイリリーフも広く取られているため、あらゆる環境で適切な照準を得ることができるだろう。

なおレティクルは「口径を問わない(non-caliber specific)」と言及されており、新型の弾薬や現在開発が進められている陸軍のNGSW(次世代分隊火器)の導入後も使用されるであることが伺える。

VCOG配備開始は2021年第1四半期。2023年までに全数を調達する見込みという。

参考記事:
M27IARをベースにしたアメリカ海兵隊の新型分隊選抜射手小銃「M38」が目撃される - ミリブロNews


シグ社が米陸軍のM4・M249後継を狙う『次世代分隊火器(NGSW)』候補モデルを公開 - ミリブロNews

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Source: MCSC awards contract to produce the Squad Comm

Text: Chaka (@dna_chaka)
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。


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参考記事:
・元SEALs隊員が考える「低倍率スコープ」の利点を紹介する動画 - ミリブロNews

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Posted by だいち | at 2020年03月06日 17:34
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