ロシア軍戦闘機Su-30SMはどのように近代化改修されるのか?
Air-to-air with a Russian Air Force Sukhoi Su-30SM (For Illustration Purpose Only)
軍用機として長い歴史を誇るSu-30SMが現代戦に対応した設備によって近代化改修される。
運動性能が向上するエンジンとロシア特有の特徴的なレーダーが新たに搭載され、武器庫が大幅に拡張されるとともに、最新型の誘導爆弾とミサイルが配備される。このような改修はロシアの軍用機の作戦遂行能力を飛躍的に向上させるとされている。
当改修は2027年までに完了する見込みであり、空軍戦闘機だけでなく、海軍の航空機にも適用する方針である。
昨今、ロシアの技術者はSu-30SMの空戦能力向上に取り組んできた。従来のシステムに代わる新型エンジン”AL-41F-1C”と強力なレーダー”Irbis”を搭載した改修モデルは、航空機全体の大きさを変えずにエンジンの寿命を2倍の4000時間以上とすることに成功し、レーダーとその周辺機器の性能が向上することで射程距離と索敵範囲も拡大した。
New engine brings a new potential (For Illustration Purpose Only)
また、プラズマ点火システムは航空機の運用コストを低減し、改良型推進システムは燃料消費を抑えることで航続距離の延長を実現した。
長年使用されてきた古い機体を近代化改修することで現代戦に則した機体性能を実装する試みは世界各国の軍で行われている。様々な機器が複合している航空機は現代技術によって新たな戦力として生まれ変わっていく。
Source: How will the Su-30SM be modified? - Russia Beyond
Matsu (@mattsannENG)
原子核工学を専攻し、量子光学まで専門性を発展させる。その後、航空系防衛製品の輸入関連に従事。現在は田村装備開発(株)のミリブロ担当としてNews記事を執筆している。
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