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ロシア海軍歩兵大隊が水陸両用訓練を実施

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ロシア海軍歩兵大隊が水陸両用訓練を実施
Servicemen of the Caspian Flotilla Marine Corps are practicing amphibious training with BTR-80 and BTR-82A APCs (For Illustration Purpose Only)

 ロシア海軍カスピ小艦隊は、ダゲスタン共和国(ロシア連邦)にて水陸両用戦闘訓練を行った。当訓練では、海軍歩兵大隊が装甲兵員輸送車BTR-82A(30mm機関砲搭載型)およびBTR-80(重機関銃搭載型)とともに参加した。

 BTRの操縦担当および整備員も訓練を受け、技術と専門性を向上させた。訓練シミュレーターを用いた想定訓練の後は実地にて演習を行い、専門家としての基準を満たせるよう入念な訓練が行われた。

 水陸両用強襲訓練では、BTRの乗員が戦術的な行動を実地訓練にて学ぶと同時に、沿岸に浮かぶ上陸用ボートを積み込む訓練や複数経路からの上陸強襲訓練によって歩兵と輸送車の連携を確認した。

 当訓練には約200人の海軍歩兵と30以上の軍用設備が導入され、カスピ海とその周辺国に展開する海軍の陸上戦力が上陸作戦を主眼に置いた訓練を実施することで、有事の際の対応能力を強化した。
松井の所見:
 ロシアは本記事で紹介されたような訓練の他にも、水中銃の開発など、水陸両用作戦能力の整備に力を入れているように思われる。ロシア海軍のカスピ小艦隊海軍歩兵連隊は米軍での海兵隊と似たような位置付けであり、上陸強襲作戦等を行うことによって海上から陸上戦力を迅速に投入することができる。ロシア海軍記念日に行われる上陸作戦の展示訓練は壮観と名高いが、一方で即座に上陸作戦を行える艦隊が世界に展開している現実は、日本にとって危険にもなり得る影響力をもつことも忘れてはならない。

Source: Crews of BTR-82A APCs of the Caspian Flotilla Marine Corps perform amphibious training - Army Recognition


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Matsu (@mattsannENG)
原子核工学を専攻し、量子光学まで専門性を発展させる。その後、航空系防衛製品の輸入関連に従事。現在は田村装備開発(株)のミリブロ担当としてNews記事を執筆している。
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