インド空軍 (IAF : Indian Air Force) の MMRCA (Medium Multi-Role Combat Aircraft) 計画で、フランス Dassault Aviation が提案していた Rafale が勝利した。126 機・104 億ドルの商談で (報道機関により、100-110 億ドルと幅がある)、競合する Eurofighter Typhoon より Dassault Aviation の提案の方が安価だったとされている。また、フランスの勝因としては、既にインド空軍が Mirage 2000 を運用している点も、プラスに作用したものとみられている。

米空軍の基地に飛来した際の Rafale M (Left) と イタリア空軍 所属 ユーロファイター・タイフーン (Right)。Photo U.S. Air Force

今後の契約調印に向けた折衝は、数ヶ月に渡っておこなわれると考えられており、これが円滑に進んで契約調印にこぎ着ければ、Rafale にとっては初の輸出商談獲得となる。契約調印から 36ヶ月で最初の 18機をデリバリー、残りは HAL (Hindustan Aeronautics Ltd.) が Bangalore の工場でライセンス生産することになっている。

現在のところ Dassault Aviation は、同社が選定されたことに関する短い声明を出したのみとなっているが、経済市場では敏感に反応を示しており、勝利の一報を受け、同社の株価は 20% 以上も跳ね上がっている。

また、最後まで競合として戦った Eurofighter GmbH では、「残念だが、結果は尊重する」と発表。これで Eurofighter にとってはスイス・日本・インドと三連敗となっており、現時点でのポテンシャル カスタマーはマレーシアとオマーンのみとなる。

Dassault Aviation 2012/1/31
BAE Systems 2012/1/31
Forecast International 2012/1/31
SpaceWar 2012/1/31
DefenseNews 2012/1/31
Aviation Week 2012/1/31
Indian Express 2012/1/31
Hindustan Times 2012/1/31
Winnipeg Free Press 2012/1/31
BBC 2012/1/31
Business Standard 2012/1/31
Times of India 2012/1/31
Reuters India 2012/1/31