NEWS

米陸軍・海兵隊向け新型ヘルメット"ECH"がLRIPを受注

海外軍事 Comments(0)
米陸軍・海兵隊向け新型ヘルメットECHがLRIPを受注Ceradyne Inc. は、米陸軍・海兵隊向けの新型ヘルメット、ECH (Enhanced Combat Helmet) の低率初期生産分 (LRIP : Low Rate Initial Production) を 300 万ドルで受注した。2012 年の第二四半期からデリバリー開始を予定。また、第二四半期の終わりに全規模量産 (FRP : Full Rate Production) の契約を 1 億 7,000 万ドルで受注できる見込み、とのこと。
ECH は既存のヘルメットと比べて、頭部の保護を改善しているとの説明をしている。

米国防総省の評価責任者 (DOT&E : Director of Operational Test and Evaluation) が "FY2011 Navy Programs" の中で報告した ECH に関するレポートによると、海兵隊の LWH (LightWeight Helmet) や 陸軍の ACH (Advanced Combat Helmet) が使用されている中、2009年の 緊急要求 (Urgent Need Statement) に応えるため ECH を開発。擬装の為の迷彩ヘルメットカバーや NVG (Night Vision Goggle) の取り付け、目を保護するゴーグルの装着など、ボディーアーマーにおけるシステムと同様に、ECH では兵士が身に着けるその他の装備類との適正な互換性を持っている、としている。

ECH におけるヘルメット全体の構成は防弾保護用のシェル、パッドサスペンションシステム、4ポイントのチンストラップ (顎紐) となるが、現行 LWH や ACH と比べて防弾性能を高めたものと位置付けている。ヘルメットの材質については、MICH/ACH では、PVB phenolic Kevlar 129 (ケヴラー129) や Twaron (トワロン) といった アラミド繊維 (aramid fibers) が用いられているのに対し、ECH では素材に超高分子量ポリエチレン繊維 (ultra-high-molecular-weight polyethylene fibers) を使っている、と記されている。(PVB: Poly Vinyl Butyral、ポリ・ビニル・ブチラール)

Ceradyne Inc. 2012/03/12
Navy Programs / Director of Operational Test and Evaluation 2011
DTIC (Defense Technical Information Center:米国防技術情報センター)
Du Pont-TORAY Co., Ltd
Photo: Advanced Combat Helmet, from Official U.S. Army
Image is for illustration purposes only. Text and photo are not directly related.


同じカテゴリー(海外軍事)の記事画像
DJI Mavic3カタログスペック解説 Cineモデルとの違いとは?
【ミリタリー雑学】Tan499とかCoyote Brown498って結局ナニ?
ドローンがウクライナ侵攻で果たす役割とは
アメリカがウクライナに10Km先のターゲットを狙えるUAVを供給か
ドイツ企業が新型の空挺装甲車の開発を開始
ロシアの2つの艦艇向け新型対空防御システム
同じカテゴリー(海外軍事)の記事
 DJI Mavic3カタログスペック解説 Cineモデルとの違いとは? (2022-06-07 14:29)
 【ミリタリー雑学】Tan499とかCoyote Brown498って結局ナニ? (2022-05-05 19:21)
 ドローンがウクライナ侵攻で果たす役割とは (2022-04-08 16:46)
 アメリカがウクライナに10Km先のターゲットを狙えるUAVを供給か (2022-03-26 13:10)
 ドイツ企業が新型の空挺装甲車の開発を開始 (2021-08-08 11:54)
 ロシアの2つの艦艇向け新型対空防御システム (2021-08-06 16:57)
この記事へのコメント
コメントを投稿する

この記事をブックマーク/共有する

この記事をはてなブックマークに追加

新着情報をメールでチェック!

ミリブロNewsの新着エントリーをメールでお届け!メールアドレスを入力するだけで簡単にご登録を頂けます!

[入力例] example@militaryblog.jp
登録の解除は →こちら

PageTop