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ポスト・アフガン、2013年米軍マリでの対テロ軍事作戦を準備

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ポスト・アフガン、2013年米軍マリでの対テロ軍事作戦を準備米アフリカ軍 (USAFRICOM : US Africa Command) 司令官の Carter F. Ham 陸軍大将は 3日、George Washington University の Homeland Security Policy Institute で、これまで固有の指揮下部隊 (CIF : Commander's In-extremis Force) を持たなかった米アフリカ軍に、初めて固有の特殊作戦部隊の配属を受けたことを明らかにした。AFRICOM は、アフリカでのエネルギー資源確保を背景に影響力を増す中国に対する戦略的観点や、テロとの闘いにおけるアフリカの戦略的重要性が高まる中で、米太平洋軍、米欧州軍、米中央軍、米南方軍、米北方軍に次ぐ 6番目 となる最新の地域統合軍として 2008年10月1日 に当時のブッシュ政権下で創設。脆弱な国家・財政基盤のアフリカ諸国における建て直しを図ることで、無政府状態の乱立を避け、効果的な民主体制を築き、米国の安全保障上の利益に繋げたい考えを示していた。
今回の AFRICOM における固有の特殊部隊配属は、2012/9/11 にリビアの Benghazi で発生した大使館襲撃事件を受けて、緊急対応が可能な CIF の必要性が認識された事情が背景にあることが報じられている。
また、Ham 大将はスピーチの中で、サハラ砂漠一帯におけるテロ組織の危険性にも言及。米国の政治的、軍事的な両側面からの最善の努力にもかかわらず、西アフリカのマリ共和国 (Republic of Mali) では、イスラーム・マグリブのアル=カーイダ機構 (AQIM : Al-Qaeda in the Islamic Maghreb) を含む多くの武装組織、イスラム聖戦活動家らの支配が進み「ポスト・アフガニスタン」の様相が色濃くなっているとのこと。アフガニスタンでの印象の強い OEF (Operation Enduring Freedom : 限りなき自由作戦) は、実際にはグローバルで展開しており、マリを含めたサハラ砂漠圏 (Trans Sahara) においてもおこなわれ、米軍では 2007年 以降、人道支援や偵察、監視活動を実施している。テロとの戦いに備えて、米軍では 2008年 の AFRICOM 創設に先立ち、陸軍特殊部隊 第3、第10、第19 の各特殊部隊グループ (Special Forces Group : SFG) がこの地域での訓練を実施していた。

DefenseNews 2012/12/04
Russia Today 2012/12/08
About Strategy of the US for Africa
Image : Googlemap


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