フランス軍特殊部隊がAQIM司令官狩りと人質奪還を本格化
昨月末に奪還したばかりのマリ北部の主要都市・Kidal (首都 Bamako の北東 1,500km) を拠点として、フランスの特殊部隊がイスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織・AQIM (Al-Qaida in the Islamic Maghreb) の幹部だった・Mokhtar Belmokhtar (モフタール・ベルモフタール) 元司令官の追跡作戦を開始する。Mokhtar Belmokhtar 容疑者は、AQIM の前身・GSPC (Salafist Group for Preaching and Combat) の創設者で、日本の大手プラント企業 日輝 (JGC Corporation) のスタッフ他、多数の犠牲者を出したアルジェリア南東部の In Aménas (インアメナス) 付近の天然ガス精製プラントで発生した人質事件の首謀者。今回の作戦には、北部マリを含む、アフリカでも特に最貧国が集中するサヘル地域 (Sahel Region) で人質となっている 7 名のフランス人の捜索と奪還任務も含まれているという。7 名のうち 6 名は AQIM によるもので、残りの 1 名は同盟関係にあるイスラム過激派勢力・MUJAO (Movement for Oneness and Jihad in West Africa) による人質とのこと。
フランスの諜報部によると、Belmokhtar 容疑者はアルジェリアとの国境近く、マリ北東部にある山岳地帯 Adrar des Ifoghas (アドラー・デ・イフォーガズ) に広がる 250,000 平方 Km の圏内に潜伏していると判断。作戦はフランス特殊部隊タスクフォース主導の下で、米国からの諜報・偵察の航空支援や、英国 SAS (Special Air Service Regiment : 陸軍特殊空挺部隊)、SRR (Special Reconnaissance Regiment : 陸軍特殊偵察連隊) の支援を受けて実施予定。主要都市の奪還を終えたフランス軍では、通常戦力 (Conventional Forces) の大部分が来週にも飛び立つ予定としているが、Kindal の FOB (Forward Operating Base : 前進作戦基地) を基点とし、陸軍の第 1 海兵歩兵落下傘連隊 (1st Marine Infantry Parachute Regiment) を中心に同盟国の特殊作戦部隊のタスクフォースを通じて AQIM 討伐作戦を継続させる模様。
SOF REP 2013/02/05
Map : Adrar des Ifoghas
過去の「アルジェリア、AQIM」関連記事:
⇒アルジェリアの人質事件、米軍 CIF がスタンバイ
⇒ポスト・アフガン、2013年米軍マリでの対テロ軍事作戦を準備
フランスの諜報部によると、Belmokhtar 容疑者はアルジェリアとの国境近く、マリ北東部にある山岳地帯 Adrar des Ifoghas (アドラー・デ・イフォーガズ) に広がる 250,000 平方 Km の圏内に潜伏していると判断。作戦はフランス特殊部隊タスクフォース主導の下で、米国からの諜報・偵察の航空支援や、英国 SAS (Special Air Service Regiment : 陸軍特殊空挺部隊)、SRR (Special Reconnaissance Regiment : 陸軍特殊偵察連隊) の支援を受けて実施予定。主要都市の奪還を終えたフランス軍では、通常戦力 (Conventional Forces) の大部分が来週にも飛び立つ予定としているが、Kindal の FOB (Forward Operating Base : 前進作戦基地) を基点とし、陸軍の第 1 海兵歩兵落下傘連隊 (1st Marine Infantry Parachute Regiment) を中心に同盟国の特殊作戦部隊のタスクフォースを通じて AQIM 討伐作戦を継続させる模様。
SOF REP 2013/02/05
Map : Adrar des Ifoghas
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