米陸軍、兵士の足を地雷の脅威から保護する「対地雷ブーツ」開発へ向けた試験を実施
製造が容易で且つコストが低い地雷 (land mine) の埋設は、敵戦力の移動を足止めさせるのに効果が高いことから、世界各地の戦地で広く利用されてきた。米陸軍 研究開発技術コマンド (RDECOM : Research, Development and Engineering Command) の国際技術センター・ラテンアメリカ (ITC : International Technology Center) では、戦場で活躍する兵士の足元を地雷の脅威から保護する「マイン・プロテクティブ ブーツ」の開発に着手。ブーツには、兵士の機動能力を妨げることなく、最小限の重量と嵩張りの追加によって、地雷の脅威から足元を保護することが目的とされる。開発計画には、同じく陸軍のアバディーン テストセンター (ATC : Aberdeen Test Center) も共同参画している。個人用防護装備の先進技術開発を手掛ける、米陸軍ネイティック兵士研究開発技術センター (NSRDEC : Natick Soldier Research, Development and Engineering Center) の研究者によると、「全くのゼロから新しいプログラムを策定して全体のプロセスを通過させようとしているのとは対照的に、米陸軍は形而下 (けいじか) の製品を既に持っている」とのことで、時間とコストの削減を謳っている。陸軍の海外比較試験 (FCT : Foreign Comparative Testing ) を通じて、陸軍州兵と海兵隊の予備兵らによる 5 日間以上に渡り 20 時間に及ぶテストが実施された。ブーツは軍の要件に対応する可能性を示したものの、現在のところは配備へ向けた準備ができたとは言えないとしている。ITC-ATC のチームでは、試験を通じて蓄積されたデータが本取り組みの糧 (かて) になるとし、将来の開発に向けて望みを繋げたい考え。
U.S. Army RDECOM Public Affairs 2014/05/08
U.S. Army RDECOM Public Affairs 2014/05/08
★この記事へのコメント
やっぱ発想が凄いもんな…
Posted by
かたんたたんたん
|
at 2022年01月17日 14:05
コメントを投稿する
★この記事をブックマーク/共有する
★新着情報をメールでチェック!
★Facebookでのコメント