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英軍 F-35B の英国デビュー危うし エンジン火災事故の影響で渡英できず

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英軍 F-35B の英国デビュー危うし エンジン火災事故の影響で渡英できず
今月、英国で開催される航空ショーへの初展示が期待されている F-35B ライトニング II について、6 月 23 日に発生した F-35A のエンジン火災事故の影響により、英軍所属の F-35B が米国から英国への飛行ができず、展示できない恐れが出てきた。米航空宇宙専門誌『アビエーション・ウィーク』が 7 月 1 日付けで報じた。

F-35 は米国のロッキード・マーティン社を中心に開発が行われている戦闘機で、そのうち F-35B は短距離離陸・垂直着陸 (STOVL) が可能な機体だ。英国軍では空軍、海軍合わせて計 138 機の F-35B を導入する予定で、現時点で 3 機が英国に引き渡され、米国で飛行訓練が続けられている。

米海兵隊と英軍は、7 月 11 日から 13 日にかけて開催されるロイヤル・インターナショナル・エア・タトゥー (RIAT) と、7 月 14 日と 20 日にかけて開催されるファーンボロー国際航空ショーで、F-35B を展示する計画を立てている。実現すれば米国外では初めての F-35 の展示となる。

展示には米海兵隊から 3 機、英軍から 1 機、計 4 機の F-35B が参加する予定で、米海兵隊所属機は現在すでにメリーランド州のパタクセント・リバー海軍航空ステーションに移動し、大西洋横断に向けて待機しているものの、肝心の英軍所属の F-35B が未だエグリン空軍基地で足止めを食っており、展示に参加できるかは不透明だ。

これは 6 月 23 日、米フロリダ州のエグリン空軍基地で発生した、F-35 Aのエンジン火災事故の影響によるものだという。事故発生後、同基地の F-35 は、A、B、C 型すべての飛行が停止された状態にある。ただし、米海兵隊の F-35B は 6 月 27 日に飛行を再開している。

英軍ではまた、7 月 4 日に行われる、英海軍の空母 HMS クイーン・エリザベスの命名式典において F-35B を飛行させる予定だが、こちらも実現するかは怪しい雲行きとなっている。

Aviation Week 2014/07/01
Photo : Peter 'Wizzer' Wilson conducts a vertical landing of the F35 © Lockheed Martin via Royal Navy
Image is for illustration purposes only.
Text : 鳥嶋真也 - 002


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