BAE システムズ社、F1 マシーンの技術を「CV90」装甲戦闘車に応用
英国の BAE システムズ社は 4 月 27 日、かつて F1 (Fomula One) マシーンに使用されていたアクティヴ・サスペンションの技術を、「CV90」装甲戦闘車に応用し、操縦性と速度を向上させることに成功したと発表した。
アクティヴ・サスペンションは 1990 年代に F1 で流行した技術で、サスペンションを路面に合わせて能動的 (アクティヴ) に制御することで、車体を安定させる技術である。なお、現在では規約で禁止されている。
アクティヴ・サスペンションは 1990 年代に F1 で流行した技術で、サスペンションを路面に合わせて能動的 (アクティヴ) に制御することで、車体を安定させる技術である。なお、現在では規約で禁止されている。
CV90 に搭載されたものは「アクティヴ・ダンピング」システムと呼ばれており、ピッチ加速度を約 40 % 減少させることに成功したという。これは乗組員の負担の軽減につながり、また目標の発見、照準、射撃にとっても役に立つという。また、荒れた地形での最高速度は 30~ 40 % ほど向上し、一方で磨耗を減らせることで修理コストを低減することができたという。
最近行われたトライアルにおいて、主力戦車が持つ記録を破り、荒れた地形での速度記録を更新したという。
CV90 はスウェーデンが開発した歩兵戦闘車で、現在は英国に本拠地を置く BAE システムズ社が製造している。また歩兵戦闘車以外にも、いくつかのヴァリエーションが存在している。
BAE Systems 2015/04/27
Text: 鳥嶋真也 - FM201505
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