アフガニスタン英軍部隊の悲惨な一日を描く、実録戦争アクション作品「KILO TWO BRAVO」

映画・テレビ 2015年11月05日 18:21 Comments(0)

アフガニスタンのタリバン掃討作戦で展開した、英軍部隊を描く実録戦争アクション「KILO TWO BRAVO」の公式トレーラーが公開中。

本作は 2006 年 9 月 6 日、アフガニスタン南部のヘルマンド州にあるカジャキ・ダム (Kajaki Dam) を舞台にした作品で、英軍兵士が体験した痛ましい 1 日を描いている。

※地図は大まかに設定しており、正確な場所を示していません

戦略的な拠点であったこのダムには、英軍から陸軍の第 3 空挺大隊(3rd Battalion, The Parachute Regiment)を中心とした小規模な部隊が展開していた。

しかしそこには、タリバンの仕掛けた地雷原が待ち受けていた。

英軍スナイパーが丘の上から監視していたところ、タリバンによる道路の通行妨害を確認。その状況を調査しようと、干上がった川を渡ったところで地雷を踏んでしまい足を吹き飛ばされている。その様子を見ていた他の兵士が救助に向かったところ、この兵士も地雷を踏んでしまい、足を吹き飛ばされてしまう。

この兵士らの足を奪ったのは、30 年も前から使用されているロシア製の地雷だった。立て続けに起きた地雷の被害に、ようやく自分たちが恐ろしい地雷原の中に孤立していることに気付く。

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Posted by Kilo Two Bravo on 2015年10月28日

その後、6 時間に渡って部隊の残りの兵士らが後方部隊へ向け、必死の応援要請をおこなっている。

タイミング悪く当時、負傷者救助に適したウィンチ付の機体を持っていなかった英軍は、大型の輸送ヘリコプター「チヌーク」を派遣。しかし、そのことがアダとなり、更なる悪夢を現実のものにしてしまう。

現場に駆け付けたチヌークの強烈な「ダウンバースト (下向きの風) 」により、地上に仕掛けられた地雷が誘爆。この第 3 の爆発によって、ヘリコプターに乗っていた兵士が致命傷を負ってしまう。結局、英軍はこの地で、兵士 1 人を亡くし、足を失うなど 6 人が負傷するという大きな損失を被ることになる―

「Kilo Two Bravo」は、ポール・ケイティス (Paul Katis) 監督がメガホンを執り、同氏とアンドリュー・ド・ロビニエ (Andrew De Lotbiniere) 氏がプロデューサーを、トム・ウィリアムズ (Tom Williams) 氏が脚本を担当している。

Kajaki Trailer / IGN

昨年末にロンドンで、「Kajaki: The True Story」という題名でプレミアを迎えており、ケイティス、ド・ロビニエ両氏は監督・脚本・プロデューサー部門のデビューで、英国アカデミー賞 (BAFTA: British Academy of Film and Television Arts) にノミネートしている。

Kilo Two Bravo は 11 月 10 日 (火) にオンデマンド配信が、また 13 日 (金) に米国の幾つかの映画館で上映予定。なお、iTunes 上では 14.99 ドルでプレオーダー受付中。