フォード社の警察用車両「ポリス・インターセプター」が「レベル4」の対弾性能をもつ初めての「追跡用」車両に
逃走する犯罪者を追跡できるだけの高速性能と、銃弾を防ぐための重厚な防御装備は矛盾する要素である。しかし米・フォード社はこの相反する要求を見事に消化。警察向け車両「ポリス・インターセプター」の「追跡用(pursuit-rated)」水準を維持しつつ、ライフル用徹甲弾すら防ぐ最高ランクの対弾性能「レベル4」を持たせることに成功した。すべてのハンドガン用弾薬と一部のライフル弾を防ぐことができる「レベル3」の装備に加え、30口径用のM2徹甲弾などいわゆる「AP」弾にも対応できる「レベル4」装備をオプションで提供するとしている。
Photo: 2016 Ford Police Interceptor from Ford official site
公開された動画では人員・装備運搬用の「ポリス・インターセプター・ユーティリティー」に「レベル3」の対弾テストを行っている。5.56mmのフルオート射撃や7.62mm、12ゲージのスラグ弾などに加え、AK用の7.62x39mm弾を撃ちこんでいるが、いずれも貫通させることなくドアパネルで止まっている。
Source: Ford press release 2016/3/10
Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201604
Ford Interceptor Police Ballistics Level III Testing - YouTubeフォードによれば、乱射事件など銃器を用いた犯罪で徹甲弾が使われることは現在は稀であるがそれでも増加傾向にあるとのこと。警察官にとって車両は移動手段であるだけでなく、銃撃戦の際には重要な遮蔽物となる。現場で戦う人々にとって心強い装備となるのではないか。
Source: Ford press release 2016/3/10
Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201604
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。
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