米海軍 EOD 隊員、85 ポンド (=約 39 Kg) の耐爆スーツを着用してハーフマラソンを完走
米海軍の爆発物処理 (EOD: Explosive Ordnance Disposal) 隊員が、チャリティーハーフマラソンに出場。重く嵩張る耐爆スーツを着用した状態で 13.1 マイル (=約 21.1 キロメートル) を完走した。
Photo By: Lance Cpl. Timothy R. Smithers
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バージニア州フレデリックスバーグでおこなわれた海兵隊主催のハーフマラソン (Historic Half Marathon) に参加したのは、リトルクリーク・フォートストーリー統合遠征軍基地 (Joint Expeditionary Base Little Creek - Fort Story) に所属する海軍のダニエル・グレン (Daniel Glenn) 大尉 (28 歳)。高校時代はクロスカントリーとサッカーで汗を流している。
グレン大尉が着用していた耐爆スーツの重さは 85 ポンド (=約 39 キログラム) にもなり、最も薄い箇所で 0.5 インチ (=約 1.3 センチメートル)、最も厚みのある箇所では 4 インチ (=約 10 センチメートル) にもなる。
Image: Capture screen via Med-Eng
このハーフマラソンには全米 45 の州から約 6,000 名が参加。EOD ウォーリアー基金 (EOD Warrior Foundation) への寄付金を募る活動の一環であると同時に、グレン隊員としては、「EOD 隊員がどんなに困難な状況下にあろうとも諦めず目標へ向かって進み、生き抜く力があるかを示したかった」という心境があった。
グレン大尉が残した記録は 4 時間 51 分。耐爆スーツを身に纏ってハーフマラソンを完走するのは、グレン大尉にとって 2 度目となる。また、グレン大尉は以前、耐爆スーツ着用マイル走での最速記録 (Fastest Mile Wearing a Bomb Suit) となる 8 分 30 秒を叩き出していた実績を持つ。
フィニッシュラインを越えたグレン大尉は、レースに参加していた他の海兵隊員と同様、軍の訓練で染み付いたある種の「儀式」のように、耐爆スーツを脱ぎ捨てて腕立て伏せを数回おこなう余裕をみせていた。
「よりタフなトライアスロンなどの "アイアンマンレース" に出場しないのか?」とのインタビューに対してグレン大尉は、「冗談はよしてくれ。こっちのレースがアイアンマンレースなんかより遥かにタフだぜ」「(今回参加した) このレースは今まで経験した中で最も困難な出来事の 1 つだったよ」と語っている。
グレン大尉は現在、ギネスワールドレコードに記録を申請中
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