NEWS

米陸軍が「羊毛」を使った新たな戦闘服を開発。軍事演習で試作品の評価調査を実施

海外軍事 Comments(0)
米陸軍が「羊毛」を使った新たな戦闘服を開発。軍事演習で試作品の評価調査を実施
Photo Credit: Jeff Sisto, NSRDEC Public Affairs
米陸軍が「羊毛」を使った新たな戦闘服 (combat uniform) の開発に乗り出しており、軍事演習を通じて評価調査がおこなわれていたことが分かった。

関連記事:
「羊毛」から作られた特殊な被服を着用して最前線に展開する英陸軍特殊部隊 SAS
開発を手掛けた、ナティック兵士研究開発技術センター (NSRDEC: Natick Soldier Research, Development and Engineering Center) の繊維技術を受け持つ担当官によると、「完全国産の素材で且つ難燃性を持つ戦闘服の開発を狙った」とのこと。

新たな戦闘服に使われるファブリックは、ウール 50%、ノーメックス (Nomex) 42%、ケヴラー (Kevlar) 5%、P140 帯電防止繊維 3% で構成されている。

米陸軍が「羊毛」を使った新たな戦闘服を開発。軍事演習で試作品の評価調査を実施
Photo Credit: Jeff Sisto, NSRDEC Public Affairs
今夏にドイツでおこなわれた NATO 軍事演習、コンバインド・リゾルブ 7 (Exercise Combined Resolve VII) において、試作品が持ち込まれており、夏の暑さの中でもこの戦闘服は、軽量且つ通気性が良く、試験に協力した兵士らの間でも評価は上々であったことが報告されている。

21 日間の調査では、「表面に殺虫成分のペルメトリン処理したもの」「ファブリックにペルメトリン処理したもの」「何も処理していないもの」と 3 つの試作品が各 7 日間ずつ、様々な MOS (Military Occupational Specialty: 軍人としての職業上の専門分野) の兵士によって評価に供されている。

なお、今回おこなわれた評価・調査については、既存の戦闘服との比較または迷彩パターンについては対象外となっている。

羊毛という天然資源ならではの環境面と生産面に加えて、米国内には 8 万名の羊毛生産者がいることによる経済面でのメリットも考えられている。

同じカテゴリー(海外軍事)の記事画像
DJI Mavic3カタログスペック解説 Cineモデルとの違いとは?
【ミリタリー雑学】Tan499とかCoyote Brown498って結局ナニ?
ドローンがウクライナ侵攻で果たす役割とは
アメリカがウクライナに10Km先のターゲットを狙えるUAVを供給か
ドイツ企業が新型の空挺装甲車の開発を開始
ロシアの2つの艦艇向け新型対空防御システム
同じカテゴリー(海外軍事)の記事
 DJI Mavic3カタログスペック解説 Cineモデルとの違いとは? (2022-06-07 14:29)
 【ミリタリー雑学】Tan499とかCoyote Brown498って結局ナニ? (2022-05-05 19:21)
 ドローンがウクライナ侵攻で果たす役割とは (2022-04-08 16:46)
 アメリカがウクライナに10Km先のターゲットを狙えるUAVを供給か (2022-03-26 13:10)
 ドイツ企業が新型の空挺装甲車の開発を開始 (2021-08-08 11:54)
 ロシアの2つの艦艇向け新型対空防御システム (2021-08-06 16:57)
この記事へのコメント
コメントを投稿する

この記事をブックマーク/共有する

この記事をはてなブックマークに追加

新着情報をメールでチェック!

ミリブロNewsの新着エントリーをメールでお届け!メールアドレスを入力するだけで簡単にご登録を頂けます!

[入力例] example@militaryblog.jp
登録の解除は →こちら

PageTop