米陸軍が「羊毛」を使った新たな戦闘服を開発。軍事演習で試作品の評価調査を実施
米陸軍が「羊毛」を使った新たな戦闘服 (combat uniform) の開発に乗り出しており、軍事演習を通じて評価調査がおこなわれていたことが分かった。
Photo Credit: Jeff Sisto, NSRDEC Public Affairs
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開発を手掛けた、ナティック兵士研究開発技術センター (NSRDEC: Natick Soldier Research, Development and Engineering Center) の繊維技術を受け持つ担当官によると、「完全国産の素材で且つ難燃性を持つ戦闘服の開発を狙った」とのこと。
新たな戦闘服に使われるファブリックは、ウール 50%、ノーメックス (Nomex) 42%、ケヴラー (Kevlar) 5%、P140 帯電防止繊維 3% で構成されている。
21 日間の調査では、「表面に殺虫成分のペルメトリン処理したもの」「ファブリックにペルメトリン処理したもの」「何も処理していないもの」と 3 つの試作品が各 7 日間ずつ、様々な MOS (Military Occupational Specialty: 軍人としての職業上の専門分野) の兵士によって評価に供されている。
なお、今回おこなわれた評価・調査については、既存の戦闘服との比較または迷彩パターンについては対象外となっている。
羊毛という天然資源ならではの環境面と生産面に加えて、米国内には 8 万名の羊毛生産者がいることによる経済面でのメリットも考えられている。
新たな戦闘服に使われるファブリックは、ウール 50%、ノーメックス (Nomex) 42%、ケヴラー (Kevlar) 5%、P140 帯電防止繊維 3% で構成されている。
今夏にドイツでおこなわれた NATO 軍事演習、コンバインド・リゾルブ 7 (Exercise Combined Resolve VII) において、試作品が持ち込まれており、夏の暑さの中でもこの戦闘服は、軽量且つ通気性が良く、試験に協力した兵士らの間でも評価は上々であったことが報告されている。
Photo Credit: Jeff Sisto, NSRDEC Public Affairs
21 日間の調査では、「表面に殺虫成分のペルメトリン処理したもの」「ファブリックにペルメトリン処理したもの」「何も処理していないもの」と 3 つの試作品が各 7 日間ずつ、様々な MOS (Military Occupational Specialty: 軍人としての職業上の専門分野) の兵士によって評価に供されている。
なお、今回おこなわれた評価・調査については、既存の戦闘服との比較または迷彩パターンについては対象外となっている。
羊毛という天然資源ならではの環境面と生産面に加えて、米国内には 8 万名の羊毛生産者がいることによる経済面でのメリットも考えられている。
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