米国における銃器犯罪による致死率の増加は大口径弾を使うピストルの普及と関連があるのか?

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米国における銃器犯罪による致死率の増加は大口径弾を使うピストルの普及と関連があるのか?米国における銃器犯罪による致死率の増加は大口径弾を使うピストルの普及と関連があるのか?
アメリカにおいて警察は犯罪で使用されたハンドガンを多数押収している。THE TRACEの記事によると大口径弾が普及して犯罪にも使用され、それによって致死率が上がっているという。

ATFが公開した資料によればアメリカ国内でもっとも普及している弾丸は9mmx19。
米国における銃器犯罪による致死率の増加は大口径弾を使うピストルの普及と関連があるのか?
Chart: via THE TRACE
手軽さでは群を抜く22LRに大きく差をつけて圧倒的なスコア。次いで40S&W、380、45ACPと続いている。

なお、このグラフでオレンジ色のカートリッジがATFにおいて「LERGE CALIBER WEAPON」に規定されている。そう、上記の問題となった大口径弾だ。

これを前提に2012〜2015年の販売量を見てみると・・・
米国における銃器犯罪による致死率の増加は大口径弾を使うピストルの普及と関連があるのか?
Chart: via THE TRACE
大口径弾、特に9mmと40S&Wが3割以上増えていることが分かる。
なお、380はここ1〜2年で各メーカーがシングルカラムの380オートを多数発売したため、急激に販売量を伸ばしている。

弾丸、特に拳銃弾は口径が大きいほど(重量が重いほど)運動エネルギーが増加するが、貫通力については口径に比例しない。小口径の22LRが高い貫通力を持つように、打撃力=貫通力とはいえない面があるのだ。

Bigger Bullets, Deadlier Guns / THE TRACE
1960〜1990年代くらいまで犯罪に使われるハンドガンは「サタデーナイトスペシャル」と呼ばれる安価な小型リボルバーが多かったが、2000年以降は多弾数のオートマチックが増えている。

これは1990年代にアメリカの各警察がグロックをこぞって採用し、これによって一般市民も「グロックは警察が使うくらい良い銃だ」と判断、売上が伸びたためだ。

マーケットに数多く出回れば犯罪に使われるケースも増える。ダブルカラムオートマチックの普及に合わせて犯罪で使われるケースも増えていった。同時に大口径弾に分類される9mmx19弾が広く普及したというわけだ。

また、このレポートでは一般人が自衛用のハンドガンを選ぶ場合も「できるだけ強力なもの」を望む傾向があり、またそれを自由に選べる権利があると述べている。

出典:https://www.thetrace.org/2016/12/americas-obsession-powerful-handguns-rising-gunshot-lethality/

Text: 乾宗一郎 - FM201612

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