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フランス陸軍 4RCh (第 4 猟兵連隊) の隊員が長距離射撃の世界新記録「4,150m」を樹立

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フランス陸軍 4RCh (第 4 猟兵連隊) の隊員が長距離射撃の世界新記録「4,150m」を樹立
Photo: L'adjudant Benjamin du 4e Régiment de chasseurs (4RCH)
長距離射撃における4000m台の記録は、2016年8月にフィンランドの射手により初めて達成されたが(4005m)、今回4RChのベンジャマン (Benjamin) 曹長と彼のチームによりその記録は破られた。

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2016年10月29日、キャンプ・カンジュールスにて、チームは配置につき、天候条件を分析し…、新記録を樹立した。4,150m!世界的な偉業である!
フランス陸軍 4RCh (第 4 猟兵連隊) の隊員が長距離射撃の世界新記録「4,150m」を樹立
Photo: via 4e Régiment de chasseurs (4RCH) official FaceBook
その準備は綿密であった。距離、天候、風、湿度、光の反射、気圧、コリオリの力など、さまざまな要素を考慮に入れた。
射撃は17時から18時のあいだに実行された。1日のうち、この時間帯は可視性が最も良い。気温が徐々に下がっていく際に「蜃気楼」も無くなる。


参考画像:東京スカイツリーを中心に、直線距離で半径 4 キロメートルの範囲を描いた。一言に「4,150 メートル」と言われてもピン来にくいが、こうして生活に馴染んだ地名と共に見比べると、改めて今回の長距離射撃成功の凄さが分かる。
スコープ調整ノブを0.1ミリエム分クリックすると、4150m先では50cmほど着弾地点が変わるという事実を考えると、曹長の射撃技術の高さがわかる。

標的に命中させるには、高性能の装備を究極の精密性で扱う必要がある。

曹長は10分間で12発の弾丸を放ったが、3発目で、高さ1.9m・幅1.25mの標的に命中させた。

今回の射撃のため、ベンジャマン曹長は下記の装備品を使用した。

・仏メーカー「アルメカ社」のカスタム・ライフル(曹長専用に組み立てられたもの)
・カリバー408Cheytac弾(10.3mm)
・スコープ:Vortex Razor HD GEN2 (4.5-27×56)

Text: ムッシュ・コナギ - FM201612

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