NEWS

敵地偵察、負傷者救助、市街地戦闘…フランス軍特殊部隊が開発資金を助成する次世代ヴィークル『Flyboard』

海外軍事 Comments(2)
敵地偵察、負傷者救助、市街地戦闘…フランス軍特殊部隊が開発資金を助成する次世代ヴィークル『Flyboard』
フランス軍の特殊部隊員が、空中を自由に移動する「ホバーボード(hoverboard)」を使った飛行展示をおこなった。

開発を手掛けたのは「フランキー・ザパタ(Franky Zapata)氏」。『フライボード(Flyboard)』と名付けられたこの製品を使って、セーヌ川の上空20メートル付近をベルシーに向かって飛行している。
フランス軍は、特殊部隊による敵地への偵察、負傷者の救助、市街地戦闘での利用に期待を寄せ、世界初の完全駆動型ホバーボードの開発者であるザパタ氏に対して130万ユーロ(=約1.7億円)の開発資金を投入しているという。

関連記事:
戦術面で幅広い可能性?空中を自由に飛行できる新型「ホバーボード」のテスト飛行が公開

地元紙「ル・パリジャン」の取材に対してザパタ氏は、「私の発明は民間人の移動を目的としていたが、こうして軍と共に開発できることは非常に光栄だ」「米国の軍需企業からも関心を寄せられたことがあったが、その申し出を断った」と述べている。

関連記事:
米陸軍で開発中のホバーバイク「統合戦術空中補給機 (JTARV) 」の試作機が試験飛行

軍特殊部隊がフライボードに関心を寄せたのは2年前。国防調達局(DGA: Direction Générale de l’Armement)がその取得を加速させたという。
現状は万人に扱えるシロモノではなく、開発者のみが自由自在に操れるに過ぎない。(ザパタ氏は、ウォーターアクティヴィティとして人気の水圧式ジェットボードのチャンピオンでもあり、卓越したバランス感覚と操作技術の持ち主)
その為、今後の開発は操作性の追求と、実戦投入を見越して騒音が少なく、安全で安定したシステムとすることが挙げられている。

同じカテゴリー(海外軍事)の記事画像
DJI Mavic3カタログスペック解説 Cineモデルとの違いとは?
【ミリタリー雑学】Tan499とかCoyote Brown498って結局ナニ?
ドローンがウクライナ侵攻で果たす役割とは
アメリカがウクライナに10Km先のターゲットを狙えるUAVを供給か
ドイツ企業が新型の空挺装甲車の開発を開始
ロシアの2つの艦艇向け新型対空防御システム
同じカテゴリー(海外軍事)の記事
 DJI Mavic3カタログスペック解説 Cineモデルとの違いとは? (2022-06-07 14:29)
 【ミリタリー雑学】Tan499とかCoyote Brown498って結局ナニ? (2022-05-05 19:21)
 ドローンがウクライナ侵攻で果たす役割とは (2022-04-08 16:46)
 アメリカがウクライナに10Km先のターゲットを狙えるUAVを供給か (2022-03-26 13:10)
 ドイツ企業が新型の空挺装甲車の開発を開始 (2021-08-08 11:54)
 ロシアの2つの艦艇向け新型対空防御システム (2021-08-06 16:57)
この記事へのコメント
人間を乗せずホバー脚ロボットにしたほうが有効ではなかろうか
Posted by     | at 2018年12月02日 17:54
防弾ベスト、ライフル、弾薬つけると10kgはこえる。これクリア出来るか。
Posted by 軍事速報の中将 | at 2018年11月28日 12:57
コメントを投稿する

この記事をブックマーク/共有する

この記事をはてなブックマークに追加

新着情報をメールでチェック!

ミリブロNewsの新着エントリーをメールでお届け!メールアドレスを入力するだけで簡単にご登録を頂けます!

[入力例] example@militaryblog.jp
登録の解除は →こちら

PageTop