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イエメン・アルカイダ討伐作戦で米海軍特殊部隊 ST6 隊員 1 名が死亡。トランプ政権下で初の対テロ作戦実施

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Photo By: Lance Cpl. Patrick J. Green
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中東イエメンで、アルカイダ (Al-Qaeda) 系のイスラム過激派組織である「アラビア半島のアルカイダ (AQAP: Al-Qaeda in the Arabian Peninsula) 」を狙った、米軍特殊部隊による夜間襲撃作戦がおこなわれた。

作戦に参加した海軍特殊部隊 SEAL Team 6 (ST6, a.k.a. "DevGru") の精鋭隊員 1 名が死亡した他、3 名の負傷が伝えられている。一方で地元の情報筋は、今回の作戦において 41 名の民兵殺害と、女性・子供を含む民間人 16 名の犠牲を報じている。

米ドナルド・トランプ (Donald Trump) 政権発足後におこなわれた、初のカウンターテロ作戦となり、この数年に渡っておこなわれた、イエメンにおけるアルカイダとの戦闘 (shadow war) で初の死亡者が記録されたことになる。
夜間襲撃作戦は、中央イエメン南西部にあるシャブワ県バヤドの険しい山合いの地域を舞台としておこなわれ、作戦にはアパッチ攻撃ヘリコプター数機と、リーパーなど複数の無人機がその護衛を受け持っていた。

そして、夜間襲撃に適した最新装備を多く持つ米軍特殊部隊にとって、最もそのアドバンテージを活かすことのできる「暗闇」を味方に付けるため、月明かりの少ない 28 日 (土) の日没を待って準備が進められていたことが打ち明かされている。

ニューヨークタイムズによると、統合特殊作戦司令部 (JSOC: Joint Special Operations Command) が数ヶ月に渡って作戦計画を立案するも、当初のオバマ政権下では、敵の支配地域へ特殊部隊員が踏み込むことに慎重な姿勢があり、様々なリスクが想定されることを理由に、作戦内容を広範に渡って熟考を重ねていたようだ。

しかし、テロとの戦いに強硬姿勢を強めることを誓って発足したトランプ新政権下では、一転してゴーサインが下され、今回の作戦決行に至った経緯が伝えられている。

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襲撃作戦では、外部攻撃の計画にリンクされていると考えられていたコンピューターなどを含む、機密情報の入手を目指しており、トランプ大統領は、「米国民や世界中の人々に対するテロの防止を支援する機密情報を確保した」として作戦の成功をアピールしている。

また、2011 年にイエメン国内でおこなわれた米国による無人機攻撃において死亡したアルカーイダの幹部、故アンワル・ナーセル・アブドッラー・アル・アウラキ (Anwar Nasser Abdulla al-Aulaqi) 容疑者の義理の兄弟に当たる幹部がこの作戦で死亡したと伝えられている。


U.S. Air Force photo/Staff Sgt. Jonathan Snyder
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そして、ST6 のお膝元である地元紙、バージニア・パイロット紙によると、「米軍側は、作戦現場の近くにある部隊集結地 (staging area) で、チルトローター機の V-22 オスプレイ (Osprey) が不時着 (crash landing) した」ことを明かしており、この不時着については、「敵戦闘員からの攻撃が原因では無いと考えられている」と報じている。また、同紙は「当該機体が機能しない (disabled) と判断され、その場で意図的に破壊された」「このオスプレイの不時着の一件で、米軍側に 2 名の負傷員が発生した」とも伝えている。 (その後の報道で、不時着したオスプレイは海兵隊の MV-22 だったことが分かっている)

アラビア半島のアルカイダは、アルカイダ系武装グループの中でも最も活発な動きをみせている組織の一つに数えられており、今回の作戦のおこなわれたシャブワ県バヤドでは先週、米軍の武装ドローンによる 3 日間以上に渡る攻撃が仕掛けられており、5 名の民兵が殺害されている。

この数ヶ月、米軍特殊部隊は、アルカイダを対象としてアラブ首長国連邦 (UAE) の部隊との連携を図っていたが、今回の作戦において、同盟国の部隊が襲撃に参加したかどうかまでは確認されていないという。

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