アメリカ陸軍研究所がグレネードランチャーから射出できるドローンシステム「GLUAS」を開発
From U.S. Army
分隊・小隊といった少単位の部隊への偵察用ドローン配備の計画は多いが、固定翼型のドローンにどうやって初速を与えるかが課題となる。カタパルトやロケットモーターはやや大掛かりであるし、滑走路は開けた場所が必要になる。そこで、40mmグレネードランチャーから射出するシステム、アメリカ陸軍研究所(ARL)が開発し、特許を取得した。
GLUAS(grenade launched unmanned aerial system……擲弾筒発射式無人航空機システム)は、ポケットサイズのドローンで、最大2km離れた場所を最大90分間飛行することができる。グレネードランチャーを使用して射出することで速度を稼いだり、短時間に遠距離・高空に達することが可能になる。
射出可能なドローンは同軸プロペラとジャイロを用いて空中静止できるヘリコプター型と、フィルムのウィングを展開して滑空するタイプの2種類がある。
From U.S. Army
発射された後、外殻が外れて羽根が展開。
プロペラ動力とパラグライダー状のウィングで飛行する。
From U.S. Army
アメリカ海兵隊では分隊の定員を増やし、電子戦やドローン操縦を担当するオペレーターを配備する計画を進めているなど、戦場でどのように情報を入手し、これを共有するかが課題となっている。情報は今や作戦の立案に必要なだけでなく、現場における直接の殺傷力と結びついたものとなっている。
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Source: Grenade launchers able to fire Army’s new camera drones | Article | The United States Army
US20200070977A1 - Compact unmanned aerial system - Google Patents
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。
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