ドイツ企業が第3世代フューチャーソルジャーシステムの概要を発表
Rheinmetall third generation of the Future Soldier (For Illustration Purpose Only)
ラインメタル社(ドイツ)は、第3世代のフューチャーソルジャーシステムについての概要を初めて公開した。
フューチャーソルジャーシステムとは、現場の兵士に負担をかけない小型かつ軽量な装備で情報戦能力と脅威からの防護能力を高め、接近戦において安全かつ優位に戦闘を行えるようにするシステムである。AIや自律システムなど、高度な技術が現場に導入され始めたことをきっかけに、現場の兵士にも情報分野の作戦遂行能力を付与し、強力な兵器からの被害を少なくする必要性が高まったことから、このようなシステムが研究・開発されることとなった。
当社が公開したシステムは、IdZ-ES(Infanterist der Zukunft – Expanded System)またはESと呼ばれ、現場における様々なリスクや作戦にかかるコスト、作戦の合理性などを分析・評価することが可能となるよう開発が進んでいる。
当システムは、C4ISR(指揮:Command、統率:Control、通信:Communication、コンピュータ:Computer、情報:Intelligence、監視:Surveillance、偵察:Reconnaissance)の機能を全て備える予定であり、兵士の衣服に装着できる耐久性および耐荷重性の高い装備品としての導入を目指している。
また、当システムは高度にデジタル化された兵士(Advanced Digital Soldier)の実現に必要とされているシステムの一つであり、2022年5月までに当システムを含めた包括的な研究を完了させ、試験機の作成・試験の段階に移行することを目標としている。
松井の所見:
将来の現場の兵士の装備品は、縫製品や銃だけでなく、デジタル製品があたりまえのように含まれるようだ。情報戦が必須となった現代戦において、この流れは当然と言えるだろう。本記事で紹介されたフューチャーソルジャーシステムが導入された場合、兵士の教育もまた大きく変化すると思う。全員が科学技術を十分に理解しているとは決して言えない集団に対して、ハイテク装備品の教育をどのように行うのだろうか。現場の作戦にかかるコストや損耗は抑えられるかもしれないが、別の領域でコストや時間がかかる可能性があるのではないだろうか。
出展: アーミー・レコグニション「Rheinmetall presents concept of third generation Future Soldier System IdZ-ES for German army」
将来の現場の兵士の装備品は、縫製品や銃だけでなく、デジタル製品があたりまえのように含まれるようだ。情報戦が必須となった現代戦において、この流れは当然と言えるだろう。本記事で紹介されたフューチャーソルジャーシステムが導入された場合、兵士の教育もまた大きく変化すると思う。全員が科学技術を十分に理解しているとは決して言えない集団に対して、ハイテク装備品の教育をどのように行うのだろうか。現場の作戦にかかるコストや損耗は抑えられるかもしれないが、別の領域でコストや時間がかかる可能性があるのではないだろうか。
出展: アーミー・レコグニション「Rheinmetall presents concept of third generation Future Soldier System IdZ-ES for German army」
元自衛官・警察官・PSCのYoutubeチャンネル『ガチタマTV』
提供:田村装備開発株式会社
Matsu (@mattsannENG)
原子核工学を専攻し、量子光学まで専門性を発展させる。その後、航空系防衛製品の輸入関連に従事。現在は田村装備開発(株)のミリブロ担当としてNews記事を執筆している。
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