Photo from Heckler & Koch

ドイツの銃器製造事業者大手『ヘッケラーアンドコッホ（H&K）』社が、「紛争地」認定下にあるメキシコに対して不正に武器輸出を図った容疑に関する判決が下された。

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シュツットガルト地方裁判所は21日、H&K社に対して370万ユーロ（＝約4.6億円）の罰金刑を言い渡している。
なお検察側は当初、5名の元従業員を裁判に掛け、その内の3名に対して実刑判決を求めている。判決では元従業員2名の内1名は17ヶ月の執行猶予が、もう1名には22ヶ月の執行猶予と8万ユーロ（＝約1,000万円）の罰金刑が言い渡された一方で、残り3名は無罪放免となっている。

H&Kのメキシコ不正輸出の一件で、検察は元従業員5名の内3名に懲役3年求刑。弁護側は無罪を主張。2月中旬に更に2件の訴訟が予定され、2月末には判決が下される。

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— ミリブロNews (@militaryblogjp) 2019年2月1日

H&K社は2006年から2009年に掛けて、メキシコのチアパス州やチワワ州、ゲレーロ州など『麻薬カルテル』関連で誘拐・殺人など凶悪事件が多発している「紛争下」の地域と知りながらも、ドイツ国内で施行されている「武器輸出規則」を犯して「G36」アサルトライフルなど400万ユーロ（＝約5億円）相当・5,000挺近くを密売した容疑が掛けられていた。

判決文の読み上げは、「武器輸出は政治的に判断され、許可されているか否かが論点であり、法的な判断ではない」という点を中心に2時間を要したと伝えられている。

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メキシコ向け武器不正輸出の一件で、ドイツ・シュトゥットガルトの検察はH&K社に対して410万ユーロ（＝約5.1億円）の罰金を求めている

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— ミリブロNews (@militaryblogjp) 2019年1月25日

一方のH&K社は判決を受けて「しかしながら我々は、幹部による犯罪行為の事実認定が無い中で、メキシコ事業での「利益」だけでなく、それに取って代わって「売上」（に匹敵する金額）を放棄せよという裁判所の判決は理解できない」と不満のコメントを寄せている。

経営状態の逼迫が伝えられている同社だけに、売上額相当の罰金の支払いが言い渡されたことで、財務上の更なる悪化を懸念する声が上がっている。なおH&K社の年間売上高については2億ユーロ（＝約250億円）と報じられている。

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Source: Heckler & Koch wird die heutige Entscheidung des Stuttgarter Landgerichts sorgfältig prüfen: Einziehung des gesamten Kaufpreises nicht nachvollziehbar, Heckler & Koch fined €3.7 million over illegal arms sales to Mexico