「フューチャーウェポン」元 SEAL 隊員リチャード・マコウィッツ氏が脳腫瘍で逝去。享年 51 歳

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「フューチャーウェポン」元 SEAL 隊員リチャード・マコウィッツ氏が脳腫瘍で逝去。享年 51 歳
ディスカバリーチャンネルの「フューチャーウェポン・21 世紀 戦争の真実(原題:Future Weapons)」で番組ホストを務め、“マック”の愛称で親しまれた元 Navy SEALs 隊員:リチャード・マコウィッツ(Richard Machowicz)氏が、2017 年 1 月 2 日に脳腫瘍のため51歳で他界した。
マック氏と親交が深かった元チームメイトで Tactical Insider 社代表のクレイグ・ソーヤー(Craig Sawyer)氏は、自身のフェイスブックに哀悼の言葉を掲載している。


「フューチャーウェポン・21世紀 戦争の真実」は、2006-2008 年にアメリカで初回放送された世界各国の最新兵器類を紹介するシリーズ番組(全 3 シーズン / 全 29 回)である。コーナーショット、RQ-1 プレデター、AH-64 アパッチ、航空機搭載レーザー、HK416、バレット M468、F-22 ラプター、燃料気化爆弾、米陸軍フューチャー・コンバット・システム (FCS)、B-2 スピリットなど、シリーズ累計で 100 以上の兵器類を紹介している。
参考動画:A Mack montage for Richard "Mack" Machowicz from Future Weapons


マック氏は、ネービーシールズ(United States Navy SEALs)に在籍した約 10 年間(1984-1995 年)で多くの作戦に参加し、SEALチーム 1(アジア太平洋全域管轄)やチーム 2(ヨーロッパ / 地中海地域管轄)で前哨狙撃兵(スカウトスナイパー)を担当していた。チーム 2 時代には陸上 / 山岳 / 北極戦の訓練幹部を務め、観測技術、特別偵察、前哨狙撃兵などのコースで指導にあたった。また在籍期間の終わりごろには、チーム 2 情報部の特別コーディネーターに任命され、小隊の展開行動に関する機密データベースの開発に携わった。海軍特殊戦戦闘コース(Naval Special Warfare Combat Fighting Course)と海軍特殊戦前哨狙撃兵(Naval Special Warfare Scout / Sniper)のインストラクター資格を有していた。

参考動画:Sabre Assault - Future Weapons

除隊後は、政治家や芸能人などの要人警護 / プロデューサー / 起業家として活躍しながら米俳優組合(SAG-AFTRA)に所属し、TV番組「The Gift」や「Deadliest Warrior」などの番組ホストを務め、2000 年に執筆した著書「Unleash the Warrior Within: Develop the Focus, Discipline, Confidence, and Courage You Need to Achieve Unlimited Goals」は 4 ヶ国語に翻訳されベストセラーとなった。他には、ユービーアイソフトの TPS ゲーム「ゴーストリコン フューチャーソルジャー」のトレーラー「Believe in Ghost」シリーズ(全3作)の脚本を共同執筆しナビゲーターとして出演している。

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さらに、空手、截拳道(Jeet Kune Do)、柔術、合気道、ムエタイ、キックボクシング、サバット、エスクリマなどの武術を25年以上に亘って研究し、幾つかの黒帯を取得している。過去の経験と知識を基に開発した“武気道トレーニングシステム(the Bukido Training System)”を広めるため、2008年にライフスタイルブランド:NDCQ(Not Dead Can't Quit)を設立した。武気道は“戦士の精神道”を表しており、戦闘時における 疑念 / 躊躇 / 憶測 / 痛み / 圧力 / 疲労 / 恐怖 などといった精神的・肉体的ストレスの克服方法などを説いている。

Text: 弓削島一樹 - FM201701

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