爆発物を発見する探知犬に新技術
戦場での爆発物の探知、空港で麻薬や違法薬物の発見・・・。現在、これらの仕事で活躍しているのが、訓練を受けた探知犬である。彼らはどんなに危険でも任務に忠実であり、ほとんどミスがない。それゆえ人間の身代わりになってしまうことも多い。この犬の臭気探知能力を機械的なシステムにすることができれば、そんな忠実な彼らの犠牲を少なくすることができるだろう。
U.S. Air Force photo/ Staff Sgt. Stephenie Wade
This photo is for illustration purposes only.
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国立標準技術研究所(NIST)によると、マサチューセッツ工科大学リンカーン研究所や米国食品医薬品局(Food and Drug Administration)の技術者は、流体力学と飛沫同伴(entrainment)を使って、空力学上の範囲を広げ、驚くほど遠距離から気体をサンプル化し、臭いの元を特定できる装置を開発した。この装置を既存の探知犬の鼻に取り付けることで、従来の18倍の距離で臭いを探知できるようになったという。
研究者によると、犬の臭い探知システムの原理を応用して探知装置を改良すれば、爆発物や麻薬だけでなく、病原体や癌細胞までサンプル化できるかもしれないという。
しかし、この技術はまだまだ完成には遠く、今後の研究で、臭いを探知する距離の増加、内容物の分析のスピードアップなどが図られることになる。
Text: 友清仁 - FM201612
研究者によると、犬の臭い探知システムの原理を応用して探知装置を改良すれば、爆発物や麻薬だけでなく、病原体や癌細胞までサンプル化できるかもしれないという。
しかし、この技術はまだまだ完成には遠く、今後の研究で、臭いを探知する距離の増加、内容物の分析のスピードアップなどが図られることになる。
Text: 友清仁 - FM201612
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