ポーランド警察の武器庫に新たなピストルが加わることになった。軍事メディア「ディフェンス24」によると、今回新たに配備されたのは、スロベニアの『アレックス社（Arex d.o.o.）』によって製造された『レックス・ゼロ・ワン（REX Zero 1）CP』×965挺。

アレックス社は電子部品やFNハースタル製バレルなどの下請けを担う製造事業者で、レックス・ゼロ・ワンは同社初のピストル製品。2016年度の米国ショットショーで展示されており、今回のポーランド向けについては「ワークス・イレブン（Works 11）社」との協業契約に基づくものとして位置付けられている。

なおポーランド警察ではこれまで、国営ポルスカ・グルパ・ズブロイェニョーヴァ社（PGZ: Polska Grupa Zbrojeniowa S.A.）傘下にあるラドムのウゥチニク兵器廠（FB Radom Sp. z o.o.）によりライセンス生産されていた「ワルサーP99（Walther P99）」が全体の8割を占める80,000挺配備された他、グロック17などが利用されている。

レックス・ゼロ・ワン（スタンダード版）の諸元は以下の通り。

* CALIBER: 9mm Luger
* FRAME: Aluminum
* ACTION TYPE: Modified Browning linkless locking system
* TRIGGER SYSTEM: Single and Double-action, Hammer Fired
* BARREL LENGTH: 4.3 in / 108 mm
* OVERALL LENGTH: 7.7 in / 195 mm
* HEIGHT: 5.7 in / 144 mm
* WEIGHT: 29 oz / 826 g
* MAGAZINE CAPACITY: 17
* TRIGGER: DA / SA

Photo from FIME Group
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メーカーホームページを見ると、①スタンダード版の他、②コンパクト、③タクティカル、④タクティカル・コンパクトと、全4種のバリエーションが確認でき、BK、FDE、OD、Greyといったカラー展開を持つ。
納品モデルのアイアンサイトには夜間や低照明下での運用に適した「ホワイト・トリチウム」のドットが採用される。また一部のモデルには小型オプティクスの搭載を可能とし、使用可能寿命は3万発であることが示されている。

軍・法執行機関だけでなく、民間向けにも販売をおこなっており、米国ではFIME Group, LLCが独占的に販売を手掛けている。

Source: Rex Zero 1CP - New Gun for the Polish Police, About Rex Zero 1 Standard