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リヴィジョン・ミリタリー社が提案する特殊部隊用の次世代戦闘ヘルメット

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リヴィジョン・ミリタリー社が提案する特殊部隊用の次世代戦闘ヘルメット
Photo: Revision’s Family of Tactical Headborne Systems (FTHS)
リヴィジョン・ミリタリー (Revision Military) 社は 3 日、米国ワシントンで開催中の防衛フォーラム「2016 AUSA (Association of the United States Army) 」に合わせて、特殊作戦司令部 (USSOCOM) 向け提案である FTHS (Family of Tactical Headborne Systems) を発表した。
FTHS は、今年 7 月に米国防総省から受注 (H92222-16-R-0017) していた次世代ヘルメット・プラットフォーム計画向け提案。リヴィジョン社は、オプスコア・ファスト (Ops Core FAST) コンバットヘルメットの製造社で現納入契約者であるジェンテックス (Gentex) 社と、スリーエム・セラダイン (3M Ceradyne) 社という、計 3 社コンペの中から選定されている。

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特殊作戦司令部が昨年末に発出した基礎・応用研究のための提案公募 (BAA: Broad Agency Announcement) によると、①モジュラー性と②エルゴノミック性、それに③防弾性の拡張に特徴を持つ④軽量な戦闘用ヘルメットの開発が求められている。

リヴィジョン・ミリタリー社が提案する特殊部隊用の次世代戦闘ヘルメット
Photo: Revision’s Family of Tactical Headborne Systems (FTHS)
この独創的な多用途ヘルメットは、沿岸海洋や河川、陸上などのシーンに適したものとなっており、専用のアクセサリー類も併せて開発が進められている。開発契約の履行においてリヴィジョン社は数百ものテスト用サンプルを送ったとしている。

特殊設計のアクセサリー類については、ボートや車輌、HALO/HAHO、山岳地、河川、直接行動 (DA: Direct Action) ミッションなどのシーンで活躍するものとなる。また、リヴィジョン社の開発するバンプヘルメット (耐衝撃用ヘルメット) は、アドオン式のアーマーによって防弾性能を備える業界初のバンプヘルメットになるとのことで、特殊作戦での用途を意識したものになっている。

加えてこの今までにないアプローチはまた、ダイナミックな動きを伴うシーンにおいて、着用者の首への負担を軽減するような設計になるとしており、全てのシステムのスケルトン化と相まって、市場に出回っているヘルメットと比べても劇的な軽量化を実現しているという。

FTHS の中で投入される技術については、米国と協調関係にある他の NATO 諸国の特殊作戦部隊が追従するものとみられる。

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