小火器の大幅な小型化・高初速化を可能にする新型銃身とブリーチを米陸軍が開発中
アメリカ陸軍ARL(Army Research Laboratory……陸軍研究所)が研究・開発中の新型銃身とブリーチ(遊底)について、防衛省・軍の技術の民間転用をコーディネートしているTechLink社が共同開発先を探している。
弾薬に用いる発射薬については性能向上の余地があるものの、現在の薬室やブリーチの設計では高圧に耐えることができない。ARLのブリーチはカムで回転する螺旋状になっており、強固な閉鎖を可能とした。これによってより高圧の発射薬を、より効率よく利用して弾速を向上できる。
また、高圧の発射薬を用いる場合、薬莢の貼り付きが問題となる。これについてはコレット状のエキストラクターで対応する。
高圧に耐えうる一方で、螺旋部分の長さだけストロークが増えるため発射速度に影響が出ることが考えられる。この技術は拳銃から軽機関銃、ボルトアクション式小銃まで、薬莢式弾薬を使用する銃であれば何にでも用いることができる。
銃身については口径漸減砲、減口径砲などと呼ばれる方式になる。第2次世界大戦中に一部の対戦車砲で用いられていた。通常のライフリングが刻まれた銃身部分を抜けるとスムーズボアが始まり、銃口部分はテーパー状にすぼまっている。銃弾がテーパーを通り抜ける際に発射ガスを有効に使うことができる。
試験では24インチ銃身を用いて毎秒4600~5750フィート(1400~1700メートル)の銃口初速を達成。薬室圧力はM4自動小銃の倍近い65~100kpsiに達したという。
これらの技術を用いれば、小銃の威力を減じることなく大幅に小型化することができ、兵士の負担を減らすことができる。また小型化することでUAVの武装化も容易になる。
Source: US Army researchers are turning it ‘up to 11’ to make hypervelocity firearms | TechLink, US9759501B2 - Breech assembly - Google Patents
Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201906
また、高圧の発射薬を用いる場合、薬莢の貼り付きが問題となる。これについてはコレット状のエキストラクターで対応する。
高圧に耐えうる一方で、螺旋部分の長さだけストロークが増えるため発射速度に影響が出ることが考えられる。この技術は拳銃から軽機関銃、ボルトアクション式小銃まで、薬莢式弾薬を使用する銃であれば何にでも用いることができる。
銃身については口径漸減砲、減口径砲などと呼ばれる方式になる。第2次世界大戦中に一部の対戦車砲で用いられていた。通常のライフリングが刻まれた銃身部分を抜けるとスムーズボアが始まり、銃口部分はテーパー状にすぼまっている。銃弾がテーパーを通り抜ける際に発射ガスを有効に使うことができる。
試験では24インチ銃身を用いて毎秒4600~5750フィート(1400~1700メートル)の銃口初速を達成。薬室圧力はM4自動小銃の倍近い65~100kpsiに達したという。
これらの技術を用いれば、小銃の威力を減じることなく大幅に小型化することができ、兵士の負担を減らすことができる。また小型化することでUAVの武装化も容易になる。
Source: US Army researchers are turning it ‘up to 11’ to make hypervelocity firearms | TechLink, US9759501B2 - Breech assembly - Google Patents
Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201906
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。
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