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ロステック子会社が新型デコイを開発

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ロステック子会社が新型デコイを開発
The new trap cartridge (For Illustration Purpose Only)

 国際展示会MILEX-2021にて、ロステック(露)の子会社にあたるテクノジナミカが最新鋭のミサイルシステムから戦闘機を守るための新しいデコイ(囮となって攻撃を逸らすもの)を開発したことが明らかとなった。

 L376-2 ヤーゲルとして知られるこのデコイは、最新鋭の光学誘導システム(後述)を搭載したミサイルからの防御能力を向上させた新しい囮兵器である。

 現代のミサイルは「キネマティック・ターゲットセレクション(移動する物体の位置を瞬間的に高精度で計測し続けながら目標に向けてミサイルを誘導するシステム)」を搭載する傾向にある。このシステムでは、高速処理が可能な小型コンピュータがセンサーから得られた情報を基に瞬間的に最適な弾道を計算し続け、ミサイルを制御・誘導する。これにより、非常に短い時間間隔で目標に対するミサイルの飛行経路が最適化され続けるため、高い誘導性能を発揮できるのである。

 当兵器はこのシステムを搭載した対空ミサイルおよび航空機搭載型ミサイルに対抗するために開発された。電子戦装備(詳細不明)を追加搭載しており、従来のデコイと比べて稼働時間と熱放出量がそれぞれ2倍となっている。高度20km以下・マッハ約1.3以下の条件で使用可能である。

 テクノジナミカの発表によると、いくつかの国外企業が当兵器に関心を示しているとのことであり、輸出の可能性も示唆されている。
松井の所見:
 ミサイルの誘導技術はセンサー・飛翔体制御機構・計算処理システムなどの要素で性能が決まってくるが、ロシアは現代の技術体系に合わせてシンプルかつ確実に対抗できる手段も並行して開発している。高価なミサイルが比較的安価なデコイに高い確率で妨害されるならば、ミサイルを発射した相手に対して大きな経済的優勢を得られるのではないだろうか。また、自衛隊はどのようなデコイ(または妨害技術)を持っているのだろうか?現代戦で多数使用される見込みが大きいミサイルに対する対抗策は防衛を考える上で不可欠ではないだろうか。

Source: Rostec subsidiary develops new aviation decoy ammunition - Army Technology


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Matsu (@mattsannENG)
原子核工学を専攻し、量子光学まで専門性を発展させる。その後、航空系防衛製品の輸入関連に従事。現在は田村装備開発(株)のミリブロ担当としてNews記事を執筆している。
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