NEWS

最新型Mi-28NM戦闘ヘリコプターが公開飛行を予定

海外軍事 Comments(0)
最新型Mi-28NM戦闘ヘリコプターが公開飛行を予定
Mi-28NM helicopters (For Illustration Purpose Only)

 ロシア軍のMi-28NM戦闘ヘリコプターの最新型が2021年夏に公開され、曲技飛行を伴う試験を予定している。このヘリコプターは対装甲戦を得意としており、NATOではハボック(Havoc)と呼ばれている。この機体の最新型はロシア軍で最も強力な攻撃ヘリコプターになると期待されている。

複数回の改修が施された最新型の仕様は下記の通り。
・高精度な各種兵器とAIを使用した新しい制御システムを使用できる。
・ドローンの射出および制御が機上で行える。
・戦域全体のヘリコプター、ドローン、他航空機と迅速に連携できる。
・コックピットの防弾フロントガラスは12.7 mmの弾丸に耐えられる。
・機体部分の装甲は20 mmの弾頭に耐えられる。
・高度100 m以上での緊急時、乗員はコックピットからパラシュートを使って脱出できる。
・高度100m以下から墜落した際、降着装置の変形と特殊な衝撃吸収座席が着地時の衝撃を打ち消す。
・パイロットが負傷もしくは死亡した際、機体がナビゲーターを自律制御し墜落を回避する。
・機体の高速ナビゲーションシステムおよび自己診断システムによってパイロットは機体の状態を詳細に確認できる。

最新型Mi-28NM戦闘ヘリコプターが公開飛行を予定
Mi-28NM firing its weapons (For Illustration Purpose Only)

 また、上記に加え、全天候対応型戦闘システムが搭載されている。このシステムは機体が昼夜問わず、あらゆる天候で相互に連携して兵装を使用できるようにパイロットを支援する。さらに、目標に関して得られた情報をヘリコプター間だけでなく、空中および地上の指揮所と共有することも可能である。
 
 このように、先進軍用技術は兵器の行動制限を取り払い、複雑な情報を管理・共有できるよう進歩している。一方で、パイロット等の搭乗員の安全性を確保する技術も重要視され、材料から自律システムまで様々な工夫が施されていることも興味深い。今後も航空機技術は多様な技術を取り入れながら発展していくだろう。

Source: Everything known about the latest Mi-28NM battle helicopter modification - Russia Beyond

Matsu (@mattsannENG) 田村装備開発のミリブロ担当。
公式ホームページ
サバゲーフィールドT-MOUT
Youtubeチャンネル



同じカテゴリー(海外軍事)の記事画像
DJI Mavic3カタログスペック解説 Cineモデルとの違いとは?
【ミリタリー雑学】Tan499とかCoyote Brown498って結局ナニ?
ドローンがウクライナ侵攻で果たす役割とは
アメリカがウクライナに10Km先のターゲットを狙えるUAVを供給か
ドイツ企業が新型の空挺装甲車の開発を開始
ロシアの2つの艦艇向け新型対空防御システム
同じカテゴリー(海外軍事)の記事
 DJI Mavic3カタログスペック解説 Cineモデルとの違いとは? (2022-06-07 14:29)
 【ミリタリー雑学】Tan499とかCoyote Brown498って結局ナニ? (2022-05-05 19:21)
 ドローンがウクライナ侵攻で果たす役割とは (2022-04-08 16:46)
 アメリカがウクライナに10Km先のターゲットを狙えるUAVを供給か (2022-03-26 13:10)
 ドイツ企業が新型の空挺装甲車の開発を開始 (2021-08-08 11:54)
 ロシアの2つの艦艇向け新型対空防御システム (2021-08-06 16:57)
この記事へのコメント
コメントを投稿する

この記事をブックマーク/共有する

この記事をはてなブックマークに追加

新着情報をメールでチェック!

ミリブロNewsの新着エントリーをメールでお届け!メールアドレスを入力するだけで簡単にご登録を頂けます!

[入力例] example@militaryblog.jp
登録の解除は →こちら

PageTop