米国レイセオン社が次世代ジャマーの製造を開始
An EA-18G Growler (For Illustration Purpose Only)
レイセオン・インテリジェンス&スペース社(米)は次世代の中間周波数帯ジャマー(NGJ-MB: Next Generation Jammer Mid-Band)を米海軍向けに製造することが決まった。製造後は、米海軍の電子戦航空機EA-18Gグラウラーに導入される。
このNGJ-MBは米海軍が要望した高度な電子戦攻撃システムであり、敵の防空システムや通信設備などを積極的に途絶・混乱・劣化させることができる。
最新のソフトウェアとアクティブ電子走査アレイ(AESA: Active Electronically Scanned Array)で構成された当機器は、送信出力の増大と送信電力の削減を両立でき、信頼性も向上した。加えて、複数目標をより遠距離から電子攻撃できるようになった。
「複数のレーダーを同時に妨害できる当機器の能力は、海軍の電子戦攻撃能力を根本的に変えるほどの影響力がある。搭載する航空機の生存性と電子攻撃力の強化に寄与することは間違いない。」と当社の開発責任者は述べている。
開発段階において、当機器は実際のEA-18Gに搭載した飛行試験によって妨害性能と信頼性を評価し、製造段階に移行した。実機への導入に時間はかからないとされている。
松井の所見:
電子戦もまた、交戦距離の長距離化および目標の複数化が進んでいる。ハイテク兵器の応酬となる現代戦において、そもそも兵器を使用させないことが重要であるのは明らかである。本記事で紹介された機器が米海軍に導入された場合、具体的にどのように電子戦の様相が変わるのかが気になるところである。専守防衛を基本とする日本の自衛隊もまたこのような機器が必要であるのは確かであり、仮に導入が未定ならば、各自衛隊の電子分野の機器充実を切に願う。
Source:
Raytheon Intelligence & Space to begin Next Generation Jammer Mid-Band production - Raytheon Technologies Corporation
Next Generation Jammer Mid-Band - Raytheon Intelligence & Space
電子戦もまた、交戦距離の長距離化および目標の複数化が進んでいる。ハイテク兵器の応酬となる現代戦において、そもそも兵器を使用させないことが重要であるのは明らかである。本記事で紹介された機器が米海軍に導入された場合、具体的にどのように電子戦の様相が変わるのかが気になるところである。専守防衛を基本とする日本の自衛隊もまたこのような機器が必要であるのは確かであり、仮に導入が未定ならば、各自衛隊の電子分野の機器充実を切に願う。
Source:
Raytheon Intelligence & Space to begin Next Generation Jammer Mid-Band production - Raytheon Technologies Corporation
Next Generation Jammer Mid-Band - Raytheon Intelligence & Space
元自衛官・警察官・PSCのYoutubeチャンネル『ガチタマTV』
提供:田村装備開発株式会社
Matsu (@mattsannENG)
原子核工学を専攻し、量子光学まで専門性を発展させる。その後、航空系防衛製品の輸入関連に従事。現在は田村装備開発(株)のミリブロ担当としてNews記事を執筆している。
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サバゲーフィールドT-MOUT
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