需要が尽きない米国のガンスミス
The gun smith (For Illustration Purpose Only)
新型コロナウィルスの感染拡大以降、米国内で銃がこれまでにない売れ行きを見せている影響で、ガンスミス(銃職人)の需要が伸びている。
米国人は国内の混乱から生じる恐怖によって、護身のために銃を購入することが増えた。また、バイデン大統領による厳しい銃規制措置を見越して事前に購入する者もいる。
現在の米国は丈夫で長持ちする銃で溢れている。小銃・散弾銃・拳銃は次の世代に相続されることもよくあるが、整備なしで永久に動くわけではない。整備内容の多くは所有者(専門知識がない場合)が自身でできる範囲を超えている。銃に関するあらゆる整備・修理を行えるのがガンスミスであり、銃が増えれば必然的に彼らを頼る者もまた増えるのである。
新型コロナウィルスの感染が拡大する中、銃の売り上げの急上昇は米国内の雇用に衝撃を与えた。スミス&ウェッソンやスターム・ルガーといった米国の銃器製造会社は銃の組立工やエンジニアなど様々な職種の労働者を数千人規模で雇用し、機械加工技術や工作機械の知識などをもつガンスミスに活躍の機会を与えている。
ガンスミスの仕事は簡単ではなく、古い銃の壊れた部品を修理・交換する際にはガンスミス自身が新しい部品を一から作らなければならない場合もある。実際に、仕事の時間の大半を古い銃の部品製作に費やしているガンスミスもいる。
Gunsmith student (For Illustration Purpose Only)
「鉄屑から部品を作らなければならない。」「銃の動作確認にかかる時間の3~4倍を部品製作にあてなければならない。」など、ガンスミスの仕事は見栄えの良いものばかりではないようである。
しかしながら、ガンスミスは銃器製造会社や銃販売店だけでなく、壊れた銃の原因調査および修理に悩む銃愛好家や一部のマニアなどにその専門性をアピールできる高度な職種であり、真剣な興味を持って銃に関する商談をもちかけてくる人々も多いようである。
時代の流れが大きく変わる中、護身等の目的で米国内に広く普及している銃はその存在感を増しつつ多くの雇用を生み出すことによって、米国経済および雇用市場に影響を与える要素の一つとなっている。
松井の所見:
銃乱射事件の発生などから銃規制の動きが活発になったこともある米国だが、やはり米国民は銃を必要としているようである。護身・蒐集・商売など銃を保有する目的は様々だが、銃の入手が日本よりも遥かに容易な米国では銃が生み出す利益とリスクの両方が米国民に無視できないほど大きな影響を与えていることは確かであろう。日本人の私はスマホ(またはパソコン)の画面越しに銃を見て「かっこいいな」と思う程度だが、米国人にとっては自身の生活の糧になる場合もあれば日常で突然命を脅かす可能性もある強力な道具なのである。
Source: A Gunsmith’s Job Is Never Done In Gun-Hungry America - Forbes
銃乱射事件の発生などから銃規制の動きが活発になったこともある米国だが、やはり米国民は銃を必要としているようである。護身・蒐集・商売など銃を保有する目的は様々だが、銃の入手が日本よりも遥かに容易な米国では銃が生み出す利益とリスクの両方が米国民に無視できないほど大きな影響を与えていることは確かであろう。日本人の私はスマホ(またはパソコン)の画面越しに銃を見て「かっこいいな」と思う程度だが、米国人にとっては自身の生活の糧になる場合もあれば日常で突然命を脅かす可能性もある強力な道具なのである。
Source: A Gunsmith’s Job Is Never Done In Gun-Hungry America - Forbes
元自衛官・警察官・PSCのYoutubeチャンネル『ガチタマTV』
提供:田村装備開発株式会社
Matsu (@mattsannENG)
原子核工学を専攻し、量子光学まで専門性を発展させる。その後、航空系防衛製品の輸入関連に従事。現在は田村装備開発(株)のミリブロ担当としてNews記事を執筆している。
公式ホームページ
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