米陸軍が空挺部隊の兵士に向けて新開発した「パラトルーパー・バー (Paratrooper Bar) 」
航空機を使って遥か上空からパラシュート降下する空挺部隊の兵士。要求される任務をこなすためにも、身の安全を確保した降下には、入念な準備と集中力の持続を下支えする栄養やエネルギーの確保が不可欠となる。
Photo Credit: David Kamm, NSRDEC
一方で、空挺部隊の兵士は、パラシュートやハーネスといった降下装備における安全管理上の問題、とりわけ汚れた指先や、食べ物で装備を汚してしまうことを回避するといった理由から、降下する 3 ~ 4 時間前に装備を身に着けて以降、一切の食事が許されておらず、十分なパフォーマンスが発揮できない懸念があった。
Photo Credit: LTC Peter L. Gilbert, Commander, 307th BSB 1st BCT,
82nd Airborne Division 504th Parachute Infantry Regiment
そこで、陸軍ナティック兵士研究開発技術センター (NSRDEC: Natick Soldier Research, Development and Engineering Center) 戦闘糧食理事会 (Combat Feeding Directorate) の研究者らは、陸軍第 82 空挺師団 (82nd Airborne Division) 協力の下、こうした状況を鑑みて空挺部隊の兵士に適した栄養価の高い食事を摂る方法を模索。取り組みの中で、様々ある候補の中から、トイレ (排泄) 事情を考慮し、真っ先に液体物は除外されている。
新たに開発された「パラトルーパー・バー (Paratrooper Bar) 」は、兵士が着用している戦闘服 (ACU: Army Combat Uniform) の左腕にあるポケットにピッタリ入るようデザインされており、味は「モカ風味」となっている。スナックには、コーヒーカップ 2 杯分に相当する 200mg のカフェインが含まれている。
新たに開発された「パラトルーパー・バー (Paratrooper Bar) 」は、兵士が着用している戦闘服 (ACU: Army Combat Uniform) の左腕にあるポケットにピッタリ入るようデザインされており、味は「モカ風味」となっている。スナックには、コーヒーカップ 2 杯分に相当する 200mg のカフェインが含まれている。
パラトルーパー・バーは、既に現場の兵士らに向けて配布されている。陸軍によると、5 月 27 日~ 6 月 24 日にドイツ、ポーランドでおこなわれた多国籍空挺部隊による危機対応訓練「スイフト・レスポンス演習 (Exercise Swift Response 2016) 」において、フォートブラッグから参加した米軍空挺部隊の兵士らに対して 3,000 本が配られている。
Photo Credit: SGT Juan F. Jimenez, 1st BCT, 82nd Airborne Division PAO
★この記事へのコメント
コメントを投稿する
★この記事をブックマーク/共有する
★新着情報をメールでチェック!
★Facebookでのコメント