ハンヴィー (Humvee：High Mobility Multipurpose Wheeled Vehicle) をアップグレードすることで何とか運用を続けてきたカナダ軍特殊部隊司令部 (CANSOFCOM: Canadian Special Operations Forces Command) が、新たな車輌を調達する。

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Photo: Polaris DAGOR

同国内メディアの報道によると、特殊部隊司令部は米国のポラリス・インダストリーズ (Polaris Industries) 社との間で、超軽量戦闘車輌 (ULCV: Ultra Light Combat Vehicle) 78 両の調達に関する契約を 2,000 万ドル (＝約 23 億 4,000 万円) で交わしている。

ポラリス社から供給されるのは、チヌーク輸送ヘリコプターや、C-17、C-130 といった固定翼の輸送機で運搬を可能とする「ダガー (DAGOR) 」。同車両は、2014 年にワシントンでおこなわれた米陸軍協会の防衛フォーラム (AUSA: Association of the United States Army) において発表された超軽量コンバット・ヴィークル。

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Photo: Polaris DAGOR

ダガーは、米特殊作戦司令部 (USSOCOM, U.S. Special Operations Command) 並びに親米の各国特殊部隊からの要求に基づき、全米自動車競争協会 (ナスカー、NASCAR: National Association for Stock Car Auto Racing) のエンジニアがデザイン設計を支援。先行で既にリリースされている同社 MRZR と MV850 よりも大型化され、特殊部隊員最大 9 名の搭乗が可能。

冒頭の契約においては、その第一陣となる 52 輌を 2017 年度に、また残りの 26 輌については 2018 年初旬までに納車される予定となっている。

ダガーは、現在米軍の特殊部隊の他、オーストラリア軍の特殊部隊でも運用が始まっている。なお、カナダ軍は今回発表のあったダガーの他、今年 8 月には、同じくポラリス社からディーゼル式モデルの ATV である「MRZR-D」× 36 輌の調達を発表している。

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