戦地で四肢を失うも生還した米兵 トラビス・ミルズ氏の回顧録が映画化へ。監督・助演に S.スタローン 氏を起用か

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戦地で四肢を失うも生還した米兵 トラビス・ミルズ氏の回顧録が映画化へ。監督・助演に S.スタローン 氏を起用か
Photo from Support for Travis Mills and family official FaceBook
20世紀フォックスが、米陸軍第82空挺師団(U.S.Army 82nd Airborne Division)の元二等軍曹トラビス・ミルズ(Travis Mills)氏のベストセラー回顧録「Tough As They Come」(2015 年出版)の版権獲得に向け動いていると、米エンタメ系ニュースサイト:DEADLINE HOLLYWOOD が報じている。もしも契約が成立すれば映画化に乗り出すようだ。
退役軍人のトラビス・ミルズ氏は、三度目の派遣となった 2012 年アフガニスタンで IED(Improvised Explosive Device:即席爆発装置)の爆発によって四肢を失っている。年間何千人もの戦死者がいる中、四肢を失いながらも生還した兵士 5 人のうちの 1 人である。

回顧録「Tough As They Come」には、戦地での事や、リハビリの様子、家族との絆などが描かれている。同氏は、戦闘で傷害を受けた退役軍人の支援活動を行う非営利団体:Travis Mills Foundation を 2013 年 9 月に設立している。また 2013 年 8 月には、同氏を取り上げたドキュメンタリー映画「Travis: A Soldier's Story」が公開され、米軍人を描いた作品を上映する映画祭:GI Film Festival 2014 においてベスト・ドキュメンタリー・ショート賞を受賞し、LifeTree Film Festival 2014 では オフィシャル・セレクション賞を受賞している。

参考動画:ドキュメンタリー映画「Travis: A Soldier's Story」トレーラー

20世紀フォックスは、主演に「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」でカイロ・レン役を演じたアダム・ドライバー(Adam Driver)、監督と助演にシルヴェスター・スタローン(Sylvester Stallone)を起用する方針のようだ。アダム・ドライバーは、アメリカ同時多発テロ事件を機に米海兵隊へ入隊したが怪我が原因で 2 年ほどで除隊し、役者に転身している。2017 年 1 月 21 日日本公開予定の遠藤周作の小説「沈黙」を原作したマーティン・スコセッシ監督作品「沈黙 -サイレンス-」にフランシス・ガルペ役として出演している。

Text: 弓削島一樹 - FM201701

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