イラクのモースル大学がダーイッシュ (IS) から解放。米陸軍特殊部隊オペレーターの写真が話題に
ダーイッシュ (Daesh, IS, Islamic State, ISIS, ISIL) の支配地域として陥落していたイラク北部の都市モスル。イラク軍は 14 日に、市内東部のモスル大学を解放。その後さらに攻勢を強め、18 日までにチグリス川以東の半分の地域をほぼ制圧したと宣言した。
一報を掲載したニューヨークタイムズ紙は、モスル大学解放の戦闘現場に居合わせたとみられる米軍兵士の写真を添えて紹介。携行している武器や装備などから、陸軍のデルタフォースなどにみられる特徴を持った特殊部隊員であったため、ソーシャルメディアで話題となっている。
車内から撮影されたとみられるこの写真には、マルチカム迷彩に身を包んだ 5 名のオペレーターが確認できる。
マルチカム迷彩が施されたオプスコア (Ops-Core) 製ヘルメットには、ウィルコックス (Wilcox) 製のマウントが備わっている。また、コムタック (COMTAC) II/III ヘッドセットと TEA PTT スイッチや、ヘルスター (HEL-STAR) ストロボライトの存在も確認できる。
そして各オペレーターのウェアとギアを見てみると、ワイルドシングス (Wild Things)、クライ・プレシジョン (Crye Precision)、オッテー (OTTE Gear) のジャケットやパンツに、クライ・プレシジョン製の JPC 2.0 プレートキャリアに同社製のパック・ジップオン・パネルが取り付けられている。
次に携行している武器類について見てみると、メインアームにはシュアファイア (SureFire) 製サプレッサー、ガイズリー (Geissele) 製ハンドガードレイルにマグプル (Magpul) CTR ストック (一部は B5 ) が取り付けられた HK416 が確認できる。いずれもイオテック (EOTech) 社のホロサイトとマグニファイアー、LA5 という組み合わせとなっているようだ。
また、写真を見る限りでは、いずれの HK416 にもフロント/リアサイトが無く、フォアグリップの取り付けも見当たらない。しかし、フォアグリップが無いものの、シュアファイアのレーザー・ライト切替型スイッチがレール反対にあるようにも見えることから、ハンドガードを直接持つような使用が想定できる。
そしてセカンダリーには、サファリランド (Safariland) ホルスターにマグウェルとマガジンダンパーを備えたグロック (Glock) 17 の存在が確認できる。
中東で最大の教育・研究機関のひとつに数えられているモースル大学は、2014 年 6 月にダーイッシュの猛攻を受けて陥落。その後、騒乱に乗じて、同大学で保管されていた放射性ウラン、約 40 キログラムが何者かに盗まれ行方が分からなくなっていたことが報じられていた。
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