逃げ惑う群衆に襲い掛かるダーイッシュ (IS) の魔の手。SAS スナイパーが「1 ショット 3 キル」の活躍
ダーイッシュ (Daesh, IS, Islamic State, ISIS, ISIL) 討伐作戦の最中、イラクで展開している英陸軍特殊部隊 SAS (Special Air Service) スナイパーによる「ワンショット・スリーキル」の神技的な戦果が報じられている。
Photo: from Wikimedia Commons
Image is for illustration purposes only.
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昨年 11 月、イラク軍が北部のモースル奪還を目指して進軍している最中、SAS は人知れずダーイッシュ支配下の地域で諜報活動をおこなっていた。
SAS のチームが奥地にある集落を偵察していたところ、数十名もの女性や子供らがダーイッシュの魔の手から逃亡を試みている場面に遭遇したという。テロリストらは逃げ惑う人々に向かって停止するよう怒号を浴びせ、2 階の窓からその群衆目掛けて機関銃の銃口を向けていたことが伝えられている。
そしてこの差し迫った様子を看過できないと判断した SAS のメンバーが、持っていた L115A1 スナイパーライフルのスコープ照準を、機関銃を手にするテロリストの頭部に合わせ、千載一遇の機会を見計らってトリガーを引いたという。
サプレッサーを伝って放たれた .338 ラプアマグナム弾が、テロリストを完璧なまでにヘッドショットし、その刹那に近くにいた別のテロリストの胸部をも貫通。そして更に弾は壁に跳ね返り、室内にいた別のテロリストの首にも被弾したという。
「100 万発に 1 発」とも形容されているこの「奇跡の一発」は、決して狙ってできたものではないものの、情報提供者曰く「帯同していたスポッターも双眼鏡越しにその様子を観測していた」としている。
その後、SAS のチームがテロリストらを葬った現場に入ったところ、室内には遠方から観測していた通り、3 名が絶命している状況を確認。指紋や現場の状況写真を撮影した後に、ヘリコプターを使ってその場を離脱したことが伝えられている。
初報した英タブロイド紙のデイリースターに続いて報じたデイリーメイルによると、英国防省は SAS の活動についてコメントしない立場にあることを伝えており、予想通りの公式発表は無かったようだ。
今回の一件については、同国タブロイド紙にありがちな戦時プロパガンダの一種とも捉えられるが、そのショッキングな出来事ゆえに、英語圏のソーシャルメディアを中心に話題となっている。
SAS のチームが奥地にある集落を偵察していたところ、数十名もの女性や子供らがダーイッシュの魔の手から逃亡を試みている場面に遭遇したという。テロリストらは逃げ惑う人々に向かって停止するよう怒号を浴びせ、2 階の窓からその群衆目掛けて機関銃の銃口を向けていたことが伝えられている。
そしてこの差し迫った様子を看過できないと判断した SAS のメンバーが、持っていた L115A1 スナイパーライフルのスコープ照準を、機関銃を手にするテロリストの頭部に合わせ、千載一遇の機会を見計らってトリガーを引いたという。
Photo from Royal Air Force (RAF).
UK Crown copyright
L115A1 長距離ライフル (LRR: Long Range Rifle) は、超長距離射程のターゲットを狙い撃つ際に使用されるスナイパーライフル。使用される .338 ラプアマグナム弾は、L96 スナイパーライフルで使用されていた 7.62×51mm NATO よりも重く、1,400 メートルを超えた長距離において偏向しにくい特性を持つ。装弾数 5 発のボックスマガジンとシュミット&ベンダー製の高性能スコープ (Schmidt & Bender 3-12x50 PM II) が付属する。
サプレッサーを伝って放たれた .338 ラプアマグナム弾が、テロリストを完璧なまでにヘッドショットし、その刹那に近くにいた別のテロリストの胸部をも貫通。そして更に弾は壁に跳ね返り、室内にいた別のテロリストの首にも被弾したという。
「100 万発に 1 発」とも形容されているこの「奇跡の一発」は、決して狙ってできたものではないものの、情報提供者曰く「帯同していたスポッターも双眼鏡越しにその様子を観測していた」としている。
その後、SAS のチームがテロリストらを葬った現場に入ったところ、室内には遠方から観測していた通り、3 名が絶命している状況を確認。指紋や現場の状況写真を撮影した後に、ヘリコプターを使ってその場を離脱したことが伝えられている。
初報した英タブロイド紙のデイリースターに続いて報じたデイリーメイルによると、英国防省は SAS の活動についてコメントしない立場にあることを伝えており、予想通りの公式発表は無かったようだ。
今回の一件については、同国タブロイド紙にありがちな戦時プロパガンダの一種とも捉えられるが、そのショッキングな出来事ゆえに、英語圏のソーシャルメディアを中心に話題となっている。
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