NEWS

北朝鮮トップの排除を掲げ、米韓合同演習に初めて米海軍特殊部隊最精鋭のデブグル(ST6)が参加

海外軍事

Photo from U.S. DoD
This photo is for illustration purposes only.
韓国通信社、聯合ニュース(Yonhap News Agency)は13日、米軍との年次合同演習である「キーリゾルブ」(Key Resolve, 3月13日~24日)と「フォールイーグル」(Foal Eagle, 3月1日~4月末)に、史上初めて「米海軍特殊部隊ST6(SEAL Team 6, a.k.a. DevGru)」が参加すると報じた。
いわゆる「斬首作戦」と呼ばれる、北朝鮮トップ・金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長ら、同国戦争指導部の排除を目的とした訓練強化とみられている。

演習にはST6の他、陸軍からレンジャーやグリーンベレーといった特殊部隊の名前が挙がっている他、陸軍最精鋭部隊であるデルタフォースの参加も報じられている。

関連記事:
アメリカ軍の極秘部隊「デルタフォース」と「DEVGRU」はいったい何が違うのか

また、朝日新聞は10日付の記事で、「米海軍の特殊部隊シールズが、原子力空母カール・ビンソンに搭乗し、韓国周辺海域で演習に参加する模様だ」と伝えている。記事中のシールズが、一般シールを指すものか、トップチームであるST6を指すかは不明。

一方の韓国軍においては、聯合ニュースが13日付で、「当初2019年の創設が予定されていた「特殊任務旅団」が2年前倒しとなり、今年12月1日付で創設される」と報じている。この特殊任務旅団は、特殊戦司令部隷下に創設され、およそ1,000人規模になるとのこと。

まだ創設されていないこの特殊任務旅団だが、朝鮮日報(Chosun)が14日付記事で、「今回の演習に本格投入する計画だ」と報じている。

米海軍特殊部隊ST6(SEAL Team 6, a.k.a. DevGru)とは
バージニア州バージニアビーチのオセアーナ (Oceana) 海軍航空基地 (NAS: Naval Air Station) ダム・ネック・アネックス (Dam Neck Annex) に司令部を持つ ST6 は、対テロ作戦を主務としたエリート特殊部隊。300 名の隊員と、1,500 名の支援要員を抱え、SEAL 各チーム (所謂「一般 SEAL」) の中から選抜された精鋭戦闘員で構成されている。

志願者は悪名高き「地獄の週間」(ヘル・ウィーク) を含む基礎水中爆破訓練 (BUD/S: Basic Underwater Demolition/Seal) などの過酷な訓練課程を経て、晴れてトライデント (三叉矛徽章) を授与されている選りすぐりの隊員だ。ST6 隊員は更にその中で選抜される為、まさにエリート中のエリート戦闘員と呼ばれるに相応しい。

ST6 選抜とカラーコード
通常、一般的なケースでは、SEAL 隊員として 5 年以上の経験を持つ者が その受験資格を有すると言われている。初心者マークの「グリーン」チームを経て、レッド、ブルー、ゴールドなどの「カラーコード」で呼ばれる各チームから、ちょうどプロ野球のような「ドラフト」を受ける。もちろん、配属が決まったその後も、よりリスクの高い任務に当たるべく、実戦的で過酷な訓練に携わることになる。

カラーコードのチームとしては、アサルター (襲撃) を専門とするレッドチーム、シルバーチーム、ブルーチーム、ゴールドチームの他、ST6 メンバーの「脚」となる高速艇をはじめとする各種ヴィークルの操縦に長けた "バイキング" のグレーチームや、元来スナイパーを専門とし、その諜報活動の中では女性隊員の存在も噂されているブラックチームなどがある。

2009 年のマースク・アラバマ号乗っ取り事件 (Maersk Alabama hijacking) でソマリア海賊の人質となったリチャード・フィリップス船長 (Captain Richard Phillips) の救出作戦や、2011 年にパキスタンのアボッタバードでおこなわれたオサマ・ビン・ラディン (Osama bin Laden) 容疑者の急襲を掲げたネプチューンスピア作戦 (Operation Neptune Spear) など、ST6 は世界 90 ヶ国に展開し、日夜ハイリスク環境下で作戦に当たっている。

同じカテゴリー(海外軍事)の記事画像
米海兵隊が高速艇+潜水艇の特徴を併せ持ったハイブリッド艇「ハイパーサブ」の取得に関心か
年間300件超の国内テロ特殊作戦。UAVの活用にスポットを当てたカラシニコフのプロモ映像
アブドゥッラー2世ヨルダン国王が自ら軍の近接戦闘訓練に参加。公式SNSで映像を公開
Thermoteknix Systemsの新型NV・サーマルイメージャーを英軍がテスト
米国の航空保安官が警乗した機内の手洗いに携行武器を置き忘れる失態
米軍SOCOMが6.5mm口径のセミオート狙撃銃の採用を検討か
同じカテゴリー(海外軍事)の記事
 米海兵隊が高速艇+潜水艇の特徴を併せ持ったハイブリッド艇「ハイパーサブ」の取得に関心か (2017-04-27 13:17)
 年間300件超の国内テロ特殊作戦。UAVの活用にスポットを当てたカラシニコフのプロモ映像 (2017-04-26 19:48)
 アブドゥッラー2世ヨルダン国王が自ら軍の近接戦闘訓練に参加。公式SNSで映像を公開 (2017-04-26 13:06)
 Thermoteknix Systemsの新型NV・サーマルイメージャーを英軍がテスト (2017-04-26 12:46)
 米国の航空保安官が警乗した機内の手洗いに携行武器を置き忘れる失態 (2017-04-25 20:15)
 米軍SOCOMが6.5mm口径のセミオート狙撃銃の採用を検討か (2017-04-24 17:08)

この記事をブックマーク/共有する

この記事をはてなブックマークに追加

新着情報をメールでチェック!

ミリブロNewsの新着エントリーをメールでお届け!メールアドレスを入力するだけで簡単にご登録を頂けます!

[入力例] example@militaryblog.jp
登録の解除は →こちら

ひとつ前のニュース ひとつ次のニュース

PageTop