2019年09月13日 12:10
6日付けのニューヨークタイムズの記事に、「ポラリス(Polaris)製オフロードヴィークル「RZR」は燃え盛る炎の中でスリルが上昇する」とした皮肉交じりの見出しが躍った。同紙はまた「2013~2018年にRZRの車輌火災について10回のリコールが出されている」「レクリエーション用途であるこの車輌は、180件を超える車輌火災と4名の死者、30名の負傷者を出しているにもかかわらず、メーカーはいまだに安全であると主張している」「SNSには勢いよく炎上する同社オフロードカー(side-by-side)の姿が幾つも投稿されている」と非難し、これまでに報告されている事例を時系列に沿って詳報している。
Photo: TheRidersChannel
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Polaris RZR Fire Case Coverageニューヨークタイムズはあくまでも民間仕様に限定した車両火災の事例を報告し、製品およびメーカーの対応を糾弾しているが、一方で軍用向けモデルとして納品された『エムレイザー(MRZR)』を心配する声も出ている。
大手軍事メディアのミリタリードットコムは、「民間仕様のリコールが促進される中で、車両火災が報告されて以降も海兵隊はいまだにポラリス製ATVを使用している」と見出しを打った。同サイトが海兵隊特殊作戦司令部(MARSOC)に対して取材をおこなったところ、「精鋭マリーン・レイダース(Marine Raiders)で使用されているMRZRにおいては、リコールの掛かった事例は報告されていない」としている。
Photo from U.S. Marine Corps.