台湾が105mm砲搭載の新型装甲車の開発を発表
Prototype of CM-34 8x8 armored vehicle (For Illustration Purpose Only)
台湾国防部(国防省)は、8輪駆動の装甲車であるCM-34クラウド・レオパルドをベースにした105mm砲搭載型の火力支援車両の開発計画を発表した。
計画当初は120mm砲を搭載する予定であったが、議論の末、105mm砲に変更された。砲の設計の参考とするため、台湾国防部は米国から2門のM68A2 105mm砲の購入を決定した。また、車両開発の促進のため、砲の技術資料の提供も米国に要求したとのことである。この砲は米国の8輪駆動装甲車に搭載されており、車両に対して有効な4種類の砲弾を発射できる。
M900徹甲弾 :装甲車の破壊に使用。
M456A2対戦車榴弾 :装甲の薄い車両の撃破に効果的。
M393A3プラスチック榴弾:陣地や機銃の破壊・狙撃手の撃破・壁の破壊に有効。
M1040キャニスター弾 :降車して展開している歩兵の撃破に効果的
また、これらの砲弾と機動性を利用することで、周囲に展開する味方歩兵の進路を確保することもできる。
今回の開発の基盤となる装甲車CM-34クラウド・レオパルドについては2019年1月に台湾国防部が量産を発表したばかりだが、2年という短期間で新型車両の開発が発表されることとなった。この開発によって、台湾軍の装甲車の生産体制はどのようになるかは未定である。
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