現役の米海軍F/A-18アビエーターが『トップガン』予告編を見てコメントする動画を公開
全体的には好意的な評価。「トップガン」前作はできるだけCGを使用しないことでリアルさを出していたが今回も同じ方針とのこと。後席ではあるがトム・クルーズが実機のコックピットに収まって高G機動で表情を歪ませているところがしっかり写っている。なお、ハーネスの位置がおかしいのは「体のサイズが小さいからだろう」とのこと。
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実機を撮影しているので空中戦訓練のシーンもリアルである。「訓練ではここまで接近することはないが、リアルな距離だと僚機も敵機も点にしか見えないだろうし……」とのことで、現実よりも過激なシーンもあるようだ。
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低空飛行のシーンも「ここまでエキサイティングなことはないなぁ」と早送りだろうとしている。
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ちょっと面白いのがノースアイランド海軍航空基地のゲートがちらっと映るシーン。予告編ではF-14のモニュメントが飾られている。
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実際のモニュメントはA-4攻撃機なのだそう。トム・クルーズ達パイロットたちの人間模様はもちろん、F-14が「トップガン」という映画の象徴であることがよく分かるワンカットである。
もちろん空母のデッキに集合しているシーンでサバイバルベストを着用していたり(ブリーフィング後に装着するものという)、トップガンの上官の階級が高すぎたりといった、不自然な部分もある。
この「トップガン」のシンボリックなシーンも実際にはありえない。「カリフォルニア州ではヘルメットの着用が義務」とのことである。
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もっとも、そうした細かい映画としてのウソは些末な問題だろう。前作で後席に座る相棒であった「グース」の息子や、そしてアビエーター達の存在意義を揺るがす無人戦闘機など、今回の「トップガン」は続編でありつつ、前作からの「若者の成長」というテーマを引き継いでいる。年月を経て、若者を導く立場となったトム・クルーズの役回りに注目したい。
Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201912
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。
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