米陸軍とコングスバーグ社がジャベリンミサイル搭載型ロボット軽戦車を試験
Kongsberg M153 CROWS II (For Illustration Purpose Only)
米陸軍とコングスバーグ社(ノルウェー)が米国アラバマ州の米陸軍レッドストーンテストセンターにて、ジャベリンミサイル搭載型ロボット軽戦車のミサイル発射試験を行った。
このロボット軽戦車は汎用遠隔操作型ジャベリンミサイル発射装置(CROWS-J: Common Remotely Operated Weapon Station – Javelin)と呼ばれ、掲載写真はM153 CROWS Ⅱである。武装として、50口径のM2機関銃と40mm MK19 Mod3 オート・グレネードランチャーを搭載している。
試験では3種類の当兵器がジャベリンミサイルを発射し、それぞれ目標に命中させた。ミサイルの発射は全自動制御で行われ、米陸軍にとっては今回がCROWSシステムを使用した最初の公式試験となる。
なお、当試験の一部が動画として公開されている。 →
動画ページリンク(YouTube)
コングスバーグ社は当兵器の他にも軽量の機動戦闘車などからのミサイル発射も試験し、軽装甲車両が本来もつ柔軟性を生かした開発を進めていく方針である。機動性と火力を両立し、人的被害を無視できる無人軽戦車および無人機動戦闘車は、様々な脅威や作戦に対応可能な兵器として期待されている。
本記事で紹介されたCROWS-Jについて、コングスバーグ社は14年以上携わり、現場の部隊に対して新しいシステムを提供し続けてきた。ノルウェーに本社を置くコングスバーグ社は今や26ヵ国に対して軍用無人車両を提供しており、今後も様々な用途の車両を開発していく方針である。
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