NATO保守整備補給機関がドローンとレーダーによる弾道ミサイル追跡システムを開発
A quadrocopter and a Radar transponder (For Illustration Purpose Only)
北大西洋条約機構(NATO: North Atlantic Treaty Organization)が公表した記事によると、NATO保守整備補給機関(NSPA: NATO Support and Procurement Agency)は四枚回転翼ドローン(通称:クアッドコプター)と防空レーダーを組み合わせた弾道ミサイル追跡システムを開発した。
弾道ミサイルの脅威が急速に増す中で、NATOはこれを効果的に抑止する方法を模索し続けていた。このミサイル追跡システムは、ドローンとレーダーが無線によって情報交換し、ミサイルの軌道を推測するものである。NSPAのエンジニアチームはドローンとレーダーから得られたデータを分析し、ミサイルの正確な位置を特定することができる。
このシステムにより、NATOは従来よりもコストと時間をかけずに弾道ミサイルに対抗できる能力を得たことになる。NATOに加盟している全ての国がこのシステムを利用でき、レーダーがどこに設置されていても機能する。試験は現在も継続されており、様々な条件のもとでシステムの有効性を確かめていく方針である。
NATOが保有する統合防空・ミサイル防衛システム(NATO IAMD)は平時・有事のどちらの任務にも欠かせない存在であり、国土と国民を守りつつ脅威を排除する上で重要である。
今後は様々な形式のレーダーに当システムを適用できるように開発を進める予定であり、いくつかのレーダーでは既に実際の任務での有効性を示している。
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