米国防総省、弾道ミサイル迎撃実験失敗

ミリタリーブログサポートチーム

2010年12月16日 15:37

米国防総省内局のMDA(Missile Defense Agency:アメリカミサイル防衛局)は15日付けの記事で、中距離弾道ミサイルへの迎撃実験に失敗したことを明らかにした。
MDA:Missile Defense Agency

今回実施された内容は、マーシャル諸島のクワゼリン島にある「ロナルド・レーガン ミサイル実験場」より中距離弾道ミサイルが打ち上げられ、カリフォルニア州バンデンバーグ空軍基地から発射された地上配備型の長距離ミサイルによる迎撃を狙ったものであった。

また、MDAは今回の実験で米軍が米国本土への弾道ミサイルの警戒・脅威評価を目的に配備を進めているレーダー、SBX(Sea-based X-band Radar:海上配備Xバンドレーダー)のセンサー作動や、GBI(Ground Based Interceptor:地上発射型ミサイル撃墜ミサイル)による大気圏外での撃墜弾については計画通りであったことを同時に報告している。

今回の結果を踏まえMDAでは今後の調査により改善を行うとしているが、北朝鮮による長距離弾道ミサイルへの対処能力を謳っていただけに、信頼性の確保が急務となるだろう。

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