米空軍特殊作戦軍団、CV-22事故調査を報告
米空軍特殊作戦軍団(AFSOC:Air Force Special Operations Command)は16日、今年4月9日にアフガニスタンで発生した、CV-22(V-22オスプレイのAFSOCタイプ)の事故調査報告を行った。夜間着陸時において発生したこの事故によりパイロットや陸軍レンジャー、PSCを含む4名が死亡し、16人が負傷していると報告されている。
Photo:Air Force Special Operations Command
V-22オスプレイは、ベル/ボーイングにより開発・生産されているティルトローター機。回転翼機と固定翼機との長所を併せ持った新型チルトローター機として注目を集めたがその開発は順調ではなかったとされ、1991年から現在までに5件の重大事故を起こしている。今回発表された今年4月の事故は5件目の事故に関する報告となり、それまでの4回が開発段階での事故であったのに対して、実用段階で起きた事故という観点からも大きな注目を集めていた。
事故発生当初、メーカー側は事故と機体との因果関係については、機体そのものの問題ではないとして報告していたいが、今回の報告において、事故原因の特定が明記されていなかったものの、事故要因の1つとして機体固有の問題につながるエンジン出力の低下が挙げられている。
現在V-22は、空軍特殊作戦用途にCV-22がMH-53MペイブロウⅣの後継機として50機の要求がおこなわれ、海兵隊ではMV-22がCH-46Eシーナイトの後継として360機の調達が予定されている。
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