航空宇宙防衛企業が活性か=中印が牽引に
経済の興隆が著しいBRICsの中で中国、インドによる航空宇宙防衛企業への購買意欲が目立っている。
(BRICs=Brazil:ブラジル、Russia:ロシア、India:インド、China:中国)
米国オバマ大統領との首脳会談のため訪米中の中国胡錦濤国家主席は19日、米航空機・防衛大手のボーイング社に対し、航空機 200機、金額にして約190億ドル相当の発注を行ったことが発表された。それだけでなく、今回の訪米において胡錦濤国家主席は、米国に対して、総額で約450億ドル、日本円で3兆7,000億円を超す発注を行っている。
世界最強の軍事力を保持する米国でも軍事の中枢を担うボーイング社にとって中国は上客となっている。
一方、世界の航空宇宙防衛産業を二分する、欧州の大手航空・宇宙企業、EADS(European Aeronautic Defence and Space Company:欧州航空宇宙防衛会社)傘下のエアバス社は11日、インド航空会社との間で、航空機 180機、総額で156億ドル、日本円に換算し約1兆3,000億円のMOU(Memorandum Of Understanding:受注仮契約)に締結があったことを発表した。
なお、エアバス社によると、商業ジェット機分野での受注額としては過去最大規模とのことだ。また、同社の18日付プレスリリースでは2010年度での納入実績が過去最高となる510機であったことも併せて発表されている。
参考記事:
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2011012000012
http://www.airbus.com/newsevents/news-events-single/detail/indigo-commits-to-180-a320s-largest-jet-order-in-aviation-history/
http://www.airbus.com/newsevents/news-events-single/detail/airbus-hits-new-record-aircraft-deliveries-in-2010/news-category/press_release/
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