HK社、リビア・カダフィ大佐 二男へのG36武器供与を否定
独 Heckler & Koch GmbH (ヘックラー・ウント・コッホ・ゲーエムベーハー、Gmbh: 有限会社の意)は、テレビで放映後、YouTubeなど一部のウェブサイトを中心に疑惑の広がりをみせていた、リビアへの武器供与について否定するコメントを公式に発表した。
HK社が公式コメントをする事態に発展した今回の発端は、内戦状態のリビアで2月27日、カダフィ大佐(Muammar Gaddafi/Qaddafi=事実上のリビア国家元首)二男のSaif al-Islam Gaddafi(サイフ・アル・イスラム・アル・カダフィ)とみられる人物が、傭兵を含むカダフィ派支持者とともに軍事集会をおこなっている中で、HK社の主力自動小銃であるG36を手にする姿が映し出されたことにある。当初インタビューの中で、AK47であると誤報されたものの、サイフ・カダフィ本人により否定し、HK社のものであると認めたとされている。
HK社によると、「ドイツ政府の法律や指針に従いながら NATO 加盟国・NATO 非加盟国への武器輸出を実施している。輸出許可の取得に際しても当局と協力している」として、疑惑を否定している。
またHK社では、リビアの軍あるいは民間警備会社向けに G36 を輸出した事実もないとしている一方で、TV・映画の撮影用として模造品を供給したと説明している。カダフィ大佐の息子 サイフ・カダフィ が G36 を持っている様子がテレビで放映されたのも、本物の G36 ではなく模造品ないしはエアガンではないかとしている。
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Heckler & Koch: weapon of choice for Gaddafi’s son
参考記事:
http://www.heckler-koch.de/HKWebNews/byItemID///50//3/15
http://www.shutdownhk.org.uk/heckler-koch-weapon-of-choice-for-gaddafis-son/
http://newsling.wordpress.com/2011/02/21/gaddafi-qaddafi-kaddafi-lets-call-the-whole-thing-off/
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