BAE、英空軍向けタイフーンの通算100号機がデリバリー完了

ミリタリーブログサポートチーム

2011年05月30日 18:15

BAE Systems は Warton の工場で、英空軍向け Typhoon の通算100号機を送り出した。他のパートナー諸国などを含めた全体では、現時点で 260機以上がデリバリー済みとなる。
また同サイトの発表には併せて、タイフーンの開発における雇用面での波及する経済効果についても言及している。最新テクノロジーの集積ともいえる戦闘機開発は、雇用の促進という点でも、大きな効果を持つとし、Typhoon の開発・製造においては、欧州全体で400社に渡る、実に10万人もの雇用を支えているとしている。

なお今回のリリースについてBAEシステムズでは、先日開設された日本向けタイフーン専門の公式サイトにおける更新がおこなわれていない。日本の FX(次期主力戦闘機)問題も大詰めを迎え、多くの関心が Typhoon にも寄せられる中で、日本語サイトの開設をおこなっただけに、今後の更新状況にも期待したいところだ。

さて、FX問題関連の話題では、昨日付の産経新聞によると、最有力候補と目されている、第5世代戦闘機 F35ライトニングII の運用試験開始が、早くとも2017年の春頃にまでずれ込むとの報道がなされ、その"つなぎ役"として、米海軍の主力艦載機に F/A-18E/F スーパーホーネット が急浮上しているとのことだ。

国防に待ったなしの状況が続く中、刻一刻と時計の針が進行するだけに、今後のFX問題に関連する情報から目が離せない。


BAE Systems 2011/5/26
産経新聞 2011/5/29


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ユーロファイター・タイフーン公式の日本語サイトが開設

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