豪陸軍、HMT400 Jackal 装甲車輌の受領開始へ

ミリタリーブログサポートチーム

2011年07月26日 14:23

SpaceWar は 21日付の記事で、オーストラリア陸軍が7月より、HMT400 パトロール用装甲車×31 両の受領を開始することを掲載した。これは オーストラリア陸軍 が Supacat Ltd. に対して 5,000万ドル (=約39億円) で発注していたものに基づいたものとなる。

HMT400 は イギリス陸軍 で "Jackal" と呼ばれる車輌。オーストラリア軍では 2005 年にクウェートで訓練中に事故死した SASR (Special Air Service Regiment) 隊員にちなんで Nary と呼ばれる。


Supacat社のHMT (High Mobility Transporter:高機動輸送車輌) は、同社により90年代から開発が進められた、全地形対応プラットフォーム設計の輸送車輌。その特徴的な外観はクロスカントリーにおけるパフォーマンスを最大限引き出す為にデザインされている。また車輌自体の輸送にも考慮し、 HMT は CH-47 チヌーク に積載させることができるよう、コンパクトな設計となっている。



同社のHMTシリーズには、四輪駆動(4x4)の HMT400 Jackal、六輪駆動(6x6)の HMT600 Coyote (TSV(L) : Tactical Support Vehicle (Light))、そしてHMT400 "Jackal" の派生型、"Extenda" といった、運用者のミッションやその役割によって統合することができるようになっている。

なお Supacat によって設計された HMT製品は、Lockheed Martin社 からライセンスの下で製造されている。

British Army - Jackal 2 Armoured Vehicle [480p]

SpaceWar 2011/7/21
Supacat Ltd.

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