X-47Bの2号機が進空、飛行試験が加速
Northrop Grumman Corp. は、米海軍と共同で進めている X-47B UCAS-D (Unmanned Combat Air System Carrier Demonstration) の飛行試験について、2011/11/22 に 2 号機 (AV-2) が Edwards AFB で進空したことで試験のペースを加速できると発表した。なお、X-47B の空母適合性試験に際しては、NAS (Naval Air Station) Patuxent River に機体を移動して実施することになっている。
移動は 2011 年末に予定しており、2012 年初頭から飛行試験に入る。残る 1 機は Edwards AFB で、飛行領域拡大試験に供する予定。
2011年2月にエドワーズ空軍基地で初飛行が実施されたX-47Bは、空母艦載を想定とした為、尾翼の無いテイルレス仕様となっている。X-47B は、中国が開発中とされる、"東風 21" (DF-21=Dong Feng 21) を利用した " 空母キラー " の 対艦弾道ミサイル "ASBM" (Anti Ship Ballistic Missile) の射程外から、中国沿岸部で展開するミサイル部隊を攻撃することが可能とされている。
なお、Northrop Grumman の UCAS-D (Unmanned Combat Air System Carrier Demonstration) チームは、GKN Aerospace、Lockheed Martin Corp.、Pratt & Whitney、Eaton、General Electric、Hamilton Sundstrand、Dell、Honeywell International Inc.、Goodrich Corp.、Moog Inc.、Wind River、Parker Aerospace、Rockwell Collins Inc. の各社で構成する。
X-47B が装備するエンジンは Pratt & Whitney 製の F100-PW-220U。2008 年に、Northrop Grumman から開発とインテグレーションの契約を受注している。
Northrop Grumman 2011/11/28
Pratt & Whitney 2011/11/28
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