米軍基地でサーマルサイトなど総額60万ドル分が盗難に

ミリタリーブログサポートチーム

2012年01月18日 12:59

その高いパフォーマンスの特性上、神経質に扱うべき サーマルビジョン、暗視ゴーグルをはじめ、小銃火器に取り付けるライフルスコープなどの光学機器、推定評価額 60万ドル (約 4,600万円) 相当の装備が 米陸軍 Joint Base Lewis-McChord (ルイス・マッコード合同基地) で盗まれる事件が発生した。不鮮明ながらも、現場に残された状況から、事件は昨年末 12月14日~1月3日 に掛けて発生したものと考えられている。

米陸軍では、これら盗まれた品の返却に繋がる情報を提供した者に対して、1万ドル (約 77万円) の報奨金を提示している。なお、この一件について陸軍では盗まれた 150 品目の追跡をおこなうため、基地内で 100人の兵士を拘束し、事情聴取をしている。

陸軍によると、盗まれた品は、即座に基地周辺住民の生活環境を脅かすような、それそのものに殺傷機能があるものではないとして説明。しかしながら最新の装備類が多く含まれているため、捜索に躍起になっている。その最新の装備は、機能面で類似した製品を一般市民が購入することも可能だが、今回のリストにあるものは BAE Systems の AN/PAS-13 TWS (Thermal Weapon Sight:サーマル・ウェポン・サイト) など、軍用に開発された最新かつ最高の品質であるとしている。

この種の盗難事件は同基地で初めてではなく、2005年 にも同様のことが起きており、この時は NVG (Night-Vision Goggle:暗視ゴーグル) 1セット が盗難に逢い、400名の兵士が監禁される事態となっていた。

The Seattle Times 2012/01/09
Photo from PEO Soldier. Text and photo are not directly related.

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