イラン艦艇がスエズ運河を通過し地中海へ。目的地はシリアか
イラン海軍の艦艇 2隻 が、エジプトのスエズ運河を通って地中海へ抜けた。イラン海軍の艦艇がスエズ運河を通過するのは、1979年 の イスラム革命 以来 。
イラン Mehr通信 (メヘル通信) によると、イラン海軍司令官の Habibollah Sayyari 少将 が「地中海とその周辺地域にイラン海軍の力を誇示し、我が海軍の 18艦隊 が周辺各国の平和と友好のメッセージを送ることになるだろう」と発言した、と報じている。
2隻 は、駆逐艦 と 補給艦 と報じられており、2/4 にサウジアラビアの港 Jeddah にイラン海軍の駆逐艦 Shahid Qandi と補給艦 Kharg が寄航したことが報じられていることからも、この2隻であると考えられている。シリア沿岸を目指していると推測されている。
CNN の報道によると、イランの核開発に伴うイスラエルとの関係が急速に悪化していることを取り上げ、その関連性について言及。インド、グルジア、タイで次々に起こったイスラエルを対象とした攻撃で、両国間での火種が燻り続けているとしている。
また米国は、米軍制服組トップのデンプシー統合参謀本部議長が CNN の番組で、「引き続き経済制裁を優先させ、軍事行動は時期尚早である」とした考えを示した。イスラエルについては、「イスラエルがイランを攻撃し得る軍事力を保持している」としながらも、「イランの核施設は地中深くにあるため、完全な破壊は難しい」としている。
その他報道によれば、この堅牢なイランの地下核施設は、ドイツ企業により作られたものとされている。
また米海軍は 16日、USS Abraham Lincoln (CVN-72) を基幹とする 空母打撃群 CSG9 (Carrier Strike Group 9) が、ホルムズ海峡を通過してペルシア湾入りしたと発表。OEF (Operation Enduring Freedom) 向けの支援を担当する、事前に予定していた通航であると説明している。
CNN 2012/02/19
Voice of Russia 2012/02/18, 2/19
JIJI Press 2012/02/20
U.S. Navy 2012/2/16
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